テレビアニメ『PSYCHO-PASS サイコパス 3』【第3話感想】常守朱は人殺し!?そして、慎導灼とイグナトフの衝撃的な関係が明らかに!
テレビアニメ『PSYCHO-PASS サイコパス 3』第3話!
第2話で土谷荒城博士がビルから転落死して、自殺なのか他殺なのか、小宮カリナはシロなのかクロなのか、その真相に迫る感じだったけど…あまり大きな進展がなかったですね。
その代わり、灼やイグナトフをはじめ、登場人物たちの(特に一係の)過去など、パーソナルな部分が明らかになりつつ、謎も深まりつつといった感じの第3話でした。
では、いってみましょう。
※詳しい解説等は他の優秀な考察サイトさんにお任せして、ここでは僕の感想を自由気ままに垂れ流しておきます。
予告
あらすじ
転落死した土谷博士は、都知事選に立候補したアイドル政治家・小宮カリナのメンタルケア・スタッフだった。カリナに面会した灼は、彼女から底知れぬ何かを感じ取るも事件の手がかりはつかめない。捜査を進めていくと、ホテルの防犯データに、もうひとりの都知事候補である薬師寺・ヘラクレス・康介の第一秘書、リー・アキが映っていた。調査のためリーのもとを訪れた一係だが、そこで突如襲撃に遭い、リーは殺害されてしまう。
移民肯定派の薬師寺に対抗する小宮カリナ支持者の犯行なのか?
確保した襲撃犯の背景から、入江は犯人の拠点を茗荷谷に絞る。そこはかつて入江が縄張りにしていた廃棄区画だった。裏社会を取り仕切るブローカー・榎宮春木に会いに行った灼たちは容疑者濃厚と推測するが、肝心の犯行動機と手段の確証がつかめない。
襲撃者と襲撃された側、二手に分かれて捜査をすることにした一係だが――。
(出典元:サイコパス公式サイト)
登場人物(声の出演)
公安局刑事課一係
慎導灼(梶裕貴)
公安局刑事課一係の監視官。24歳。
特A級メンタリストであり、高度な共感により精神的ボーダーラインを越境し追跡対象者になりきる。明るく飄々としていて、誰にでも物怖じしないポジティブな性格。過去の事件が原因で、父親の車でしか熟睡できない。
炯・ミハイル・イグナトフ(中村悠一)
公安局刑事課一係の監視官。24歳。
ロシア系移民の二世で帰化準日本人。幼少期は海外の紛争地帯で育つ。軍事訓練を受けており、格闘・射撃・解析技術に優れた元兵士。正義感が強く生真面目な性格だが、家族のことでは熱くなりやすい一面も。既婚者であり、妻は同じロシア系移民の舞子・マイヤ・ストロンスカヤ。
雛河翔(櫻井孝宏)
公安局刑事課一係の執行官。25歳。
一係の中では一番の古株だが、内向的で人付き合いが苦手な性格で、天馬や入江にはよく絡まれている。鬱病を患った経験から薬物依存になりドラッグバイヤーをしていたが、顧客が命を落としたことで潜在犯となる。元ホロデザイナーでもあり、その知識や技術を生かし捜査に貢献している。
廿六木天馬(大塚明夫)
公安局刑事課一係の執行官。55歳。
荒々しい性格で、やられたらやり返すファイタータイプ。他の執行官たちのリーダー的存在として振る舞い、配属される監視官を試すような態度を取る。
入江一途(諏訪部順一)
公安局刑事課一係の執行官。32歳。
馴れ馴れしく悪意ある軽薄さで人に接するが、優しい一面も持つ兄貴肌。
如月真緒(名塚佳織)
公安局刑事課一係の執行官。26歳。
他の執行官たちとも馴れ合わないクールな性格で、職務は適切に遂行するものの基本冷めたスタンスを取る。
唐之杜志恩(沢城みゆき)
公安局総合分析室の分析官。35歳。
情報収集・解析の面から刑事課一係の捜査活動をバックアップする。鑑識ドローン、高機能小型ドローン(通称ダンゴムシ)などを駆使し、ときには違法ハッキング行為を行うことも。執行官同様、潜在犯でもある。
霜月美佳(佐倉綾音)
公安局刑事課課長、統括監視官。24歳。
〈シビュラシステム〉の適性判断により、最年少で厚生省公安局に入局。刑事課一係の監視官として数々の難事件の捜査に関わってきたが、現在は刑事課を統括しており、現場からは一線引いている。
常守朱(花澤香菜)
元・公安局刑事課一係の監視官。28歳。
自らの信じる正義を貫き、過酷な事件をいくつも乗り越え一係をまとめていた。ある事件により、現在は勾留中の身となっている。
外務省行動課
狡噛慎也(関智一)
外務省行動課特別捜査官。36歳。
元・厚生省公安局刑事課一係の執行官。
海外へ逃亡し、傭兵として放浪生活を送っていたが帰国。
高い戦闘技術と強靭な肉体を誇り、元刑事らしい知性と正義感も持ち合わせる。
宜野座伸元(野島健児)
外務省行動課特別捜査官。35歳。
元・厚生省公安局刑事課一係の執行官。
冷静な判断力と観察眼、包容力で一係を支えていたが、現在はフレデリカのもと、主に国外に関する事件を追っている。
須郷徹平(東地宏樹)
外務省行動課特別捜査官。30歳。
元・厚生省公安局刑事課一係の執行官。
実直で生真面目な性格。外務省に籍を移し、宜野座らと共に国際犯罪に関する事件を追っている。
花城フレデリカ(本田貴子)
外務省行動課課長。36歳。
開国に向けた動きを予見し、外務省内に部隊を新設。
危険度の高い国際犯罪対策チームとして行動課を率いる。
ビフロスト
法斑静火(宮野真守)
〈ビフロスト〉のコングレスマン。32歳。
常に冷静沈着であり、その思考は柔和な笑みに隠され窺い知ることはできない。唯一の癒しは飼っている愛犬。
代銀遙熙(中博史)
〈ビフロスト〉のコングレスマン。77歳。
策謀を巡らせ、頭脳戦に興じる老獪な紳士。
新たに加わった静火の反応を楽しむ。
裁園寺莢子(田中敦子)
〈ビフロスト〉のコングレスマン。48歳。
浮世離れした妖艶な美女だが、その言動にはサディスティックな一面が垣間見える。
その他
梓澤廣一(堀内賢雄)
〈狐〉を使った事件のプランメーカー。46歳。
様々な肩書きを持つ、捉えどころのないニヒリスティックな中立者。
事件に迫る一係の前に次々と罠を仕掛けていく。
小畑千夜(矢作紗友里)
梓澤の協力者。23歳。
梓澤が設計した事件のサポートを行う優秀なクラッカー。仕事は適切かつ迅速に行うが、梓澤にはいつも口汚く悪態をついている。
六合塚弥生(伊藤静)
フリーランスのジャーナリスト。30歳。
元・厚生省公安局刑事課一係の執行官。
サイコパス良化により社会復帰し、現在は公安局と捜査コンサルタント契約を結んでいる。
(出典元:サイコパス公式サイト)
『PSYCHO-PASS3 サイコパス3』第3話感想
灼とイグナトフの過去
灼とイグナトフの過去、そして関係性はかなり衝撃でしたね…。
灼の父・慎導篤志は厚生省官僚、そして自殺をした。
母は重病を患って安楽死を選んだ(2120年の世界では安楽死は認められているんですねー)。
灼を一係に推薦したのは常守朱。
イグナトフの兄は灼の父・慎導篤志に殺害された。
イグナトフを一係に推薦したのは霜月。(これもちょっとした謎)
灼の父がイグナトフの兄を殺害して自殺した…この事実は興味深いですね。加害者家族と被害者家族がバディを組んで、ある事件の真実に迫る展開って、ドラマチックではあるけれど、普通では考えられないですよね。イグナトフのキレやすい性格からしたら灼を憎みそうなもんだけど…。
衝撃度満点で、どういった経緯でバディを組むことになったのか、かなり気になりますねー。加害者家族と被害者家族がバディを組むってなかなかハードルの高い設定だと思うので、そこはしっかりと描いて欲しいところです。
常守朱の過去
本作のキーパーソン常守朱は人を殺したということ。常守朱が感情的に人を殺すということは考えられないから、いったい何があったのか。人を殺さなければならなかった理由とは…。
灼の父・慎導篤志は厚生省官僚だったわけだから、常守朱と接点がある可能性は高いので、そこで何かしらのやりとりがあったはず。常守朱が人を殺した事と慎導篤志の自殺には繋がりがあるのか(あると思うけど)。
その上で灼を一係に推薦したことにどんな意味があるのか。身内の事件の捜査に身内を関わらせるのは、タブーのような気がするけど(そうでもないのかな?)、真実を明らかにするには灼のメンタルトレースの能力が必要と判断したのかもしれないですね。
常守朱と灼の関係も気になるところですねー。
入江と廿六木の過去
一係執行官の感じ悪い二人組、入江と廿六木の過去も明らかになりましたね。第1話なんて嫌悪感しかなかったんだけど、今回で一気に好感度アップしました。
入江は茗荷谷の廃棄区画(いわゆるスラム街的な場所)を縄張りにしてた裏社会の男だったみたいですね。ヤクザ者だったのかな。ガラが悪そうだから納得。
始めの頃は灼とイグナトフに非協力的な態度をとってきたけど、今回は自分の人脈を使って、灼たちに裏社会を取り仕切るブローカー・榎宮春木に会わせたりして、かなり協力的でしたね。灼との軽妙なやりとりがあったり、入江が守りたいと思っている廃棄区画の連中を嫌悪しない灼に、少しずつ心を開いてきた感じがします。人間的なところが垣間見られてかなり入江を好きになりました。
廿六木はいきなり薬師寺に「テイッ!」ってビンタを食らって笑わせてくれましたねー(笑)。このビンタで僕は一気に廿六木を好きになっちゃいました。(唖然としてしている廿六木の顔が最高!)
薬師寺陣営のバックについてる廿六木一族の人間らしいですね。要はお坊っちゃま。廿六木と母親が潜在犯落ちして、廿六木一族の恥部扱いされていてちょっと可哀想でした。潜在犯落ちした理由はわからないけど、恐らく心無いことを言う父親のせいでしょうね。その父親から母親を守って色相が濁り…といったところでしょうか。
腹違いの弟の暴言にキレたイグナトフが、廿六木のために弟を殴ったシーンは良かったですね。廿六木とイグナトフの間に絆が生まれた感じがします。
入江も廿六木も、それぞれの正義を貫いた結果、潜在犯に落ちてしまったのかなと思いますね。根っこは腐ってない感じで、実はいい奴なのかも。この2人、好きになったわ。
如月の過去
入江と廿六木の過去が少し明らかになって、そうなると気になるのは同じ一係執行官の如月ですよね。第1話で殺害された旭・リック・フェロウズの遺留品である梓澤廣一の名刺をこっそり自分のポケットに入れてからは(証拠隠滅?)、特に大きな動きや活躍も無くて。何も無さ過ぎて気になる。
雛河と共に行動することが多いので、もしかしたら雛河が如月をマークしている可能性もあるような無いような…。如月の過去と、梓澤との接点が今後明らかになると思うので、如月は味方なのか敵なのか…。(個人的には綺麗で強気な女性は好きなので味方でいて欲しいなぁってどうでもいい事も書いておきます。)
小宮カリナと薬師寺・ヘラクレス・康介
死んだ土谷と同じホテルに宿泊していた薬師寺の第一秘書リー・アキが殺害されたと。で、薬師寺は小宮カリナの支持率を逆転したと。そのリー・アキを襲った連中はおそらく裏社会のドン・榎宮春木の差し金の可能性が高いと。(灼も言ってたけど、確かに犯人っぽいから、絶対に榎宮春木はやってるよね。)
なんだか、色々な可能性が考えられて難しいですね。まだ何とも言えないけど、とりあえず小宮カリナは間違いなくクロですよね、真っ黒。
ここからは推測。
大型輸送ドローン事件の旭・リック・フェロウズのように、結果的に土谷も自分で死を「選択」したと思うんですよね。仕向けたのはおそらく小宮カリナで。メンタルスタッフだった土谷が知ってはいけない小宮カリナの心の闇みたいなものを覗いてしまったからなのか、野望に気付いてしまったからなのか、「選択」させた理由まではわからないけど…。
で、土谷殺害の疑いをかけられていたリー・アキを襲ったのは誰なんだって事なんだけど、小宮カリナじゃなくて薬師寺じゃないのかなぁって思っていて。土谷殺害の報復として小宮カリナがやったと見せかけて、実は身内の薬師寺がやったという展開じゃないのかなと(で、実行犯は榎宮春木)。リー・アキの事件後に小宮カリナの支持率を逆転したわけだから、あり得るかなぁって。
ということで、次回は支持率を逆転された小宮カリナが何かしら仕掛けてくるターンのような気がしますね。灼がメンタルトレースをしても正体がつかめないくらいの強敵だから、ちょっと怖いですね。でも楽しみ。
灼とイグナトフのアキレス腱
イグナトフの奥さん、舞子・マイヤ・ストロンスカヤが灼とイグナトフのアキレス腱になりそうで、ちょっと不安。
廿六木の弟を殴ったシーンを見る限り、イグナトフはかなり短気みたいだし、奥さんに何かあったら暴走しそう。第2期サイコパスでは、常守朱のおばあちゃんが殺害されるという「前科」があるので、サイコパス3でも身内が被害にあう可能性は否定できないです。
万が一、イグナトフが暴走しちゃうと灼のロープを握る人間がいなくなるってことだから、灼も危うくなりますよね…。灼とイグナトフが真実に近付いてきたら、黒幕はイグナトフの奥さんを狙ってくるような気がします。(僕の勝手な推測だけど。)
灼とイグナトフと奥さんの3人の食事シーンを見て、少しだけ嫌な予感がしました。
まだ謎過ぎるビフロスト
第3話まで観ても、ビフロストの存在がいまいちよくわからないですねー。
どの手札を持ってるだの、どのカードで生活してるだの、インスペクトリレーションだの、東京都知事選挙はビフロストにとって大きな分かれ目になるだの…なんだか意味深な事は言ってるけど、で?っていう感じで。
ビフロストの3人の中で、いちばん大物感が漂っている法斑静火の情報が少し出てきましたね。病床に伏せる父親がいること、そしてキツネのイラストの入った名刺を持っていること、そして「必ず生き残ってみせる」と強い決意を持っていること。何者なんでしょうか…。
ビフロストと深い関係がありそうなインスペクター。3人目のインスペクターも登場しました。セカンドインスペクターが榎宮春木であることが判明しましたね。ファーストが梓澤、セブンが些々河(逮捕済み)。少なくともあと4人がいるはず。死んでなかったら。
ビフロスト、キツネのイラスト入り名刺、インスペクター…灼たちの敵なのは間違いないんだろうけど、何が目的なのかいまだにわからないですね。
元一係執行官・六合塚弥生登場!
サイコパスの過去キャラでまだ登場していなかった六合塚が、ようやく第3話の終わりで登場しましたね!狡噛や宜野座たちと同じ外務省に所属しているのかと思いきや、まさかのジャーナリストとして登場。
なんだかサイコパス的には都合のいい職業で。個人的には執行官としての六合塚を見たかったので、ちょっと残念な感じが否めないですが(執行官からジャーナリストになれるんですね!)、とりあえず生きて登場してくれたので良しとしよう。(上から目線)
まとめと今後の展開
今回は登場人物の過去や背景が多く判明した回だったので、感想というか勝手な推測が多くなっちゃいました(^^;;
正義感が強そうで良い奴っぽい薬師寺が身内である第一秘書、リー・アキ殺害を企てたと思ったり、イグナトフの奥さんが危険だと思ったり、ネガティブな推測が多くなったけど、サイコパスを観てきたファンの方なら僕のこの気持ちはわかるはず。だって、過去にクソみたいな奴ら(お口が悪くてすみません…)がいっぱい登場してきたのでね。色々疑い深くなるのです…。
で、今後の展開。
怪しさ満点の小宮カリナに大きな動きがなかったので、物語はあまり進まなかったけど、梓澤が絡んできて、第4話で一気に土谷博士転落死事件が解決に向かう可能性もありますね。
謹慎中のイグナトフが捜査から外れているので、灼と小宮カリナの直接対決となった場合にはかなり危険な展開が待っていそうですが…どうなるのでしょうか。
謎ばかりが増えて、実のところ物語は全然進んでない気がするけど、そろそろガツンと大きな進展を期待したいところですね。
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!
ではまた。