仮面ライダーゼロワン【第43話感想】迅もまさかの爆死!命の取り合いはまるでヤクザの抗争です…。
仮面ライダーゼロワン第43話。
う〜ん…ここにきてこの展開か。
正直言ってこの展開はノレないぞ。
そりゃあ、仮面ライダーゼロワンにおける悪意の存在って非常に重要だし、誤解を恐れずに言えば、仮面ライダーゼロワンは悪意の物語でもあると思っていて。
でも今回の悪意の伝播はちょっと違うような…。
では、40歳を過ぎた仮面ライダー大好きおじさんの感想垂れ流しにお付き合いください。
さあ、いってみましょう。
第43話あらすじ
「人間がいる限り、アークは再び蘇る」ことを身をもって証明したのは、皮肉にも飛電或人自身だった。人類滅亡を目指す滅との戦いの末に在ったのは、イズの喪失と自身の中から湧き上がる抑えようのない復讐心だったのだ。或人と滅の戦いの激化を止めるため、それぞれの仮面ライダーたちは行動を開始する。しかし、その結論もまた悲劇を招いてしまい―――。
(出典元:仮面ライダー公式ポータルサイト 仮面ライダーWEB)
ヤクザの抗争?
イズを爆殺されて滅に悪意を抱いた或人、(或人に殺意はなかったとはいえ)迅を爆殺されて或人に悪意を抱いた滅。或人と滅の悪意が人間とヒューマギアの全面戦争へと導く!という壮大なクライマックスではなく、命の取り合いという流れがまるでヤクザの抗争のようで、とてもチープに感じられてしまって残念でした。(滅の呼びかけに集まったヒューマギアの少なさがより一層チープ感を出してしまったような気がしないでもない…。)
戦争って絶対に良くないし、あってはならないことだと僕は思っているし、世界中のほとんどの人が思っている。それでも戦争や紛争は世界中で起きてしまう。なぜ?
そこには悪意があるから、ではないんですよね。そこには正義があるからなんです。お互いが信じる正義のために戦っているんです。(もちろん戦争はダメだという大前提で、です。)
人間とヒューマギアの全面戦争が始まってしまう、という流れを作りたいのであれば、人間とヒューマギア、それぞれの正義を貫くために戦うんだという意志を、あらためてハッキリと示すべきだと思うんです。
確かに悪意の伝播ってあると思うし、そこは否定しない。でも、悪意によって、悪意の伝播によって、人間とヒューマギアの全面戦争が勃発してしまう展開は、ちょっと厳しいかな。そこに正義が絡んでこないと話が変わってきちゃうし、すっげぇ薄っぺらくなっちゃう。
悪意vs悪意なんて見たくない!
ここまで滅亡迅雷.netは滅亡迅雷.netなりの正義のために戦ってきたわけだし、その正義に僕たちは共感したり否定してきたわけですよ。人間の支配から解放されたい気持ちはわかる、けど、人間を傷つけるやり方はダメだよね、みたいな。悪意じゃなくて危うい正義が滅亡迅雷.netの魅力だったと思うんです。
或人の闇落ちまではわかる。積み重ねてきたものがあったから。でも、ここで滅が完全悪になってしまったら成立しないじゃないか!悪意vs悪意なんか見たくない。俺は正義vs正義の物語、それぞれの正義のぶつかり合いが見たいんだ!
ここまで40数話と積み上げてきたもの(ヒューマギアの善意や悪意、心の有無、アイデンティティなど)が一気に崩れてしまったように感じました。
なんで迅が死んでしまう展開にしたのかな…。
死ぬ必要はあったのかしら。
迅の存在って、何なのよ。
人間とヒューマギアの全面戦争勃発は、やられたらやり返すという報復合戦のようで、ヤクザの抗争に毛が生えた程度の争いに成り下がってしまった印象。う〜ん、イズの死で盛り上がったものの、ちょっとしょんぼりしちゃいました。
今後の展開
アズの悪女っぷりは良かったし(「あなた好みに変えたのに〜」なんて言われたい)、サウザー課長には笑えたし、不破と唯阿と天津の同時変身は激アツだったし、滅と迅の涙は胸熱にな、ならなかったな(イズの涙のインパクトが大き過ぎたせい)…まぁ、今回もいろいろあったけど、悪意の戦いになるという展開があまりも残念で、他のことはどうでもよくなっちゃいました(おい)。
残り2話ってことで、まぁ、或人と滅が許しあってハッピーエンドな結末に落ち着きそうな流れですが、どうなることやら。
許し合うことって大事ですからね(遠い目で)。何か間違いがあっても許し合えれば争いは起きませんし。
ん?そんな、物語だっけ?
おしまい。