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『映画 賭ケグルイ』【ネタバレ感想】傑作映画!賭け狂っている浜辺美波と福原遥(と矢本悠馬?)の怪演に注目!

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『映画 賭ケグルイ』を観てきました!

 

ドラマ『賭ケグルイ season1』『賭ケグルイ season2』に続いてまさかの映画化(まさかは失礼か)!上映している劇場数が少ないので、いつもより遠い映画館に行きましたが、遠くても行った甲斐がありましたよ。めちゃめちゃ面白かった!

 

劇場数増やしてもいけるんじゃなかな?って思わせるほどの映画でしたよ。

 

では、いってみましょう。

 

 

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作品情報

公開日:2019年5月3日

監督:英勉

脚本:高野水登

   英勉

原作:河村ほむら

   尚村透

 

シナリオ原案:武野光

       河村ほむら

シナリオ監修:河村ほむら

主題歌:そらる「アイフェイクミー」

オープニングテーマ:PassCode 「一か八か」

配給:ギャガ

上映時間:119分

 

キャスト

浜辺美波:蛇喰夢子(じゃばみ ゆめこ)

高杉真宙:鈴井涼太(すずい りょうた)

宮沢氷魚:村雨天音(むらさめ あまね)

福原遥:歩火樹絵里(あるきび じゅえり)

伊藤万理華:犬八十夢(いぬはち とむ)

松田るか:皇伊月(すめらぎ いつき)

岡本夏美:西洞院百合子(にしのとういん ゆりこ)

柳美稀:生志摩妄(いくしま みだり)

松村沙友理:夢見弖ユメミ(ゆめみて ゆめみ)

小野寺晃良:新渡戸九(にとべ きゅう)

池田エライザ:桃喰綺羅莉(ももばみ きらり)

中村ゆりか:五十嵐清華(いがらし さやか)

三戸なつめ:黄泉月るな(よもつき るな)

矢本悠馬:木渡潤(きわたり じゅん)

森川葵:早乙女芽亜里(さおとめ めあり)

 

予告


浜辺美波主演『賭ケグルイ』予告映像

 

あらすじ

2年華組・蛇喰夢子(浜辺美波)は、生徒会長・桃喰綺羅莉(池田エライザ)とのギャンブルを心待ちにしていた。2人の勝負の期待が高まる中、学園内では“非ギャンブル、生徒会への不服従”を掲げる白装束集団・ヴィレッジが生徒会と対立。

 

組織を主宰する村雨天音(宮沢氷魚)は、過去に綺羅莉にギャンブルで打ち勝ったことのある伝説の人物であった。

 

ヴィレッジ解体並びに夢子潰しを企む生徒会は、全校生徒に2人1組で強制参加させ、不参加者を即刻退学の刑に処すギャンブルイベント「生徒代表指名選挙」の開催を宣言。生徒代表に選ばれれば活動資金3億円と、自分の人生を望み通りに決められる「人生計画表・白」が与えられるらしい。

 

非ギャンブルの考えを貫く村雨が沈黙を守る中、村雨の部下である歩火(福原遥)は組織を守るためにゲームに参戦。夢子は小心者の同級生・鈴井(高杉真宙)と、夢子と共に生徒会に立ち向かってきた芽亜里(森川葵)もかつての対戦相手・木渡(矢本悠馬)とタッグを組み、“学園史上最大のギャンブルトーナメント”に挑むのだった―。

(出典元:『映画 賭ケグルイ』公式サイト)

 

 

『映画 賭ケグルイ』ネタバレ感想

 

主人公・蛇喰夢子と生徒会長・桃喰綺羅莉を頂点とした生徒会との対決を軸に展開される『賭ケグルイ』ですが、今回は “非ギャンブル・生徒会への不服従” を掲げる組織・ヴィレッジと生徒会の対立が色濃く出た展開で、夢子たちはそこに巻き込まれたって感じで。

過去に生徒会長・綺羅莉に勝利したことのある伝説の男・村雨天音がなぜ非ギャンブルを掲げるヴィレッジを作ったのか。村雨天音の悲劇的な過去がしっかりと描かれていて、いつもの明るく楽しい『賭ケグルイ』より、少し重めなストーリーになっていました。

とはいえ『賭ケグルイ』ですよ。少し重めなストーリーだってなんのその、いつもの濃ゆいキャラクターたちが跳ねてました!そして役者さんたちも弾けてました!

 

 

蛇喰夢子と愉快な仲間たち 

蛇喰夢子な浜辺美波

 

ぶりぶりぶりっ子な可愛らしさと、時折顔を出す冷たい視線に冷たい態度。このギャップがもうたまらなくてたまらない魅力の蛇喰夢子。また賭け狂っている時に見せる狂気を孕んだ恍惚の表情がなんともまぁセクシーでセクシーで。

そんな蛇喰夢子を演じるのが清純派女優の浜辺美波。蚊も殺せないような(僕の勝手なイメージ)可愛らしい彼女の振り切った演技や恍惚の表情を観るだけでも映画館に行く価値がありますよ。
(特に物語終盤に歩火樹絵里を思いっきり罵る場面は必見です!)

 

  

賑やかな鈴井涼太

 

夢子の同級生で小心者の鈴井。『賭ケグルイ』の濃ゆいキャラクターの中では最もまともな感覚を持ってる鈴井。

ドラマと同様に映画でも何か起こるたびに「あぁーーーっ!」だの「えぇーーーっ!」だの相変わらず大きなリアクションで騒いでおりましたわ。30分弱のドラマだとあまり気にならなかったけど、上映時間が2時間ほどある映画だと結構しつこくてうるさ…いや、賑やかでね。ドラマより映画の方が存在感ありましたね。うるさいけど(あ、言っちゃった)。

鈴井は夢子とペアを組んでギャンブルイベントに参加するんですが、めっちゃ活躍するんですよ、これが。っていうか夢子の手のひらで転がされて結果的に活躍するっていう。らしさ全開で良い味出して、夢子の役に立ってた鈴井くんでした。

 

  

ハイテンションな木渡に食われた早乙女芽亜里

 

夢子の頼れる仲間の早乙女芽亜里。生徒会側にも媚びず、夢子に対しても(誰に対してもだけど)ビシッと意見を言ったり、夢子と距離を保とうとしてるものの結局協力しちゃったりとツンデレ感が可愛くてね。今回はヴィレッジ側について頑張るんですが…ある人物のおかげで存在感が薄れてしまってね。ちょっと残念。

矢本悠馬演じる木渡のせいで営業妨害じゃねえか?ってくらい芽亜里の存在感が薄れましたね…。今回登場したキャラクターの中で木渡がいちばんハイテンションで弾けてましたね(木渡というか矢本悠馬が)。

おそらくですけど、アドリブ入れまくりだったんじゃないかな。やりたい放題感がスクリーンからダダ漏れてましたよ。今作を盛り上げた陰のMVPは木渡ですね。

 

そんな賑やかしく盛り上げた2人ですが、村雨に完敗中の完敗を喫して見事な引き立て役になったことをお伝えしときます。(木渡は別にいいとして、芽亜里には一矢報いて欲しかったような…)

 

 

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ヴィレッジの存在感

 

『映画 賭ケグルイ』が面白い作品になるのか退屈な作品になるのか鍵を握ってる(と僕は勝手に思ってた)新勢力のヴィレッジ。『賭ケグルイ』の世界観に新参者として参加するわけですからね。吉と出るか凶と出るか期待と不安が五分五分でしたが…大成功でした星3つ!!!

生徒会長・綺羅莉に勝利した村雨天音、綺羅莉に敗北した歩火樹絵里のキャラクターが際立ってとっても良かったです。

特にヴィレッジの主宰者・村雨天音の存在感が抜群でね。背は高いし顔は小さいし話し方は穏やかだし綺羅莉に勝利したという強さもあるしカリスマ性もあるし、でもちょっと影があったりして(僕に無いものを全部持ってるという)。

彼の悲劇的な過去が、今までの『賭ケグルイ』には無かったストーリー性を持たせてくれてね。よりドラマチックな展開になってとっても良かったです。

そして、村雨の部下・歩火樹絵里。後でビシッと書きますが、間違いなく今作のMVPは彼女です。

 

  

白熱のギャンブルイベント

 

カードを使ったシンプルなギャンブルなので、とってもわかりやすくて観る側に負担がないんです。

 

かといって運任せのギャンブルじゃ観ていてつまらないですよね。ドラマになりませんよね。シンプルでわかりやすいギャンブルなんだけど、その中でも駆け引きや必勝法があったりして、観る側にも考えさせる絶妙な演出で。ギャンブルシーンは結構見入ってしまいました。

そして、綺羅莉に勝利したことがある村雨のベールに包まれた強さが存分に発揮されて気持ちよかったです。特に芽亜里・木渡コンビをチンチンにやっつけた準決勝なんて爽快で痛快で。夢子ちゃん勝てるの?って感じさせるほどの強さでしたが、予想外の展開が待っているという。

 

 

福原遥の圧巻の演技

 

最大の見せ場。

ギャンブルイベント決勝戦。

村雨・歩火組vs夢子・鈴井組。

 

ミスを連発する村雨の相棒・歩火の裏切りを夢子が見抜き『バレちまったら仕方ねぇ」とは言ってないけど歩火が豹変したシーンが今作のハイライト。彼女の狙いはわざと負けてヴィレッジを解体させ、自らが生徒会に入ることだったんですね。この展開は全く読めませんでした…ビックリ仰天の展開で。裏切る素振りすら見せなかったんじゃないかな。これにはやられました。

そして何より正義感溢れる歩火が一転ヒール(悪役)に変貌するという福原遥の振り切った演技が素晴らしかったです!こんなに感じの悪い(というか怖い!)福原遥を見たことがないっていうくらいに嫌な奴で。ドラマ『3年A組』での号泣演技もインパクトありましたが、『賭ケグルイ』での胸糞悪い(これ褒め言葉ね)演技はそれ以上のインパクトです。福原遥の怪演は一見の価値ありですよ。

 

 

まさかの展開

 

歩火のわざと負けるという裏切り行為で、ギャンブルとしては成立しないし面白味がなくなるわけです。逆イカサマってことですからね。

純粋にギャンブルを楽しみたい夢子は怒り心頭ってやつで。歩火を罵るだけ罵って(ここも見どころ!)歩火の思い通りにさせないとばかりに夢子もわざと負けようとするまさかの展開に。歩火は負けたいのに勝ってしまうという変な展開に。

そして決着へ。

 

これがまた素晴らしい結末でね。もちろんビシッと決着しますが、村雨と夢子のプライドを傷つけないような素敵な結末でした。ここはネタバレしないのでぜひとも作品を観てね。

 

 

まとめ

蛇喰夢子を筆頭に濃ゆいキャラクターたちが弾けて、爽快で白熱したギャンブルシーンなどいつもの『賭ケグルイ』をベースに、新勢力ヴィレッジの登場でしっかりとしたストーリー性を持たせてドラマチックな展開をみせた映画『賭ケグルイ』。

 

想像以上の面白さ、傑作でした!!!

 

特に物語終盤にみせた浜辺美波vs福原遥の演技合戦は圧巻で見どころたっぷりでした。あんな可愛い顔してあんな激しい演技を…これね、観なきゃ損です!!!

 

いきなり今作『映画 賭ケグルイ』を観てもそれなりに楽しめますが、できればドラマ版(特にseason1)を観てから映画を観るとさらにさらにさらに面白く観られると思いますよ。

 

ドラマ『賭ケグルイ season2』では生徒会長・綺羅莉との対決直前で終わってしまったので、この映画の勢いのまま『賭ケグルイ season3』を作ってもらいたいですね。

 

 

 

 

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

ではまた。