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映画『東京喰種 トーキョーグール【S】』【ネタバレ感想】変態美食家・月山の独壇場!松田翔太の怪演に注目!

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映画『東京喰種 トーキョーグール【S】』を観てきました!

 

美食家<グルメ>月山編。

 

原作はすでに完結しているし、月山編はかなり序盤でのお話なので今さら感もあったけど、癖の強い月山の変態ナルシストっぷりも素敵に(?)描かれていたし、なかなか面白かったです。

 

では、いってみましょう。

 

 

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作品情報

公開日:2019年7月19日

監督:川崎拓也

   平牧和彦

原作:石田スイ

脚本:御笠ノ忠次

製作総指揮:大角正

主題歌:女王蜂「Introduction」

配給:松竹

上映時間:97分

 

キャスト

窪田正孝:金木研

山本舞香:霧嶋董香

鈴木伸之:亜門鋼太朗

小笠原海:永近英良

白石隼也:西尾錦

木竜麻生:西野貴未

森七菜:小坂依子

桜田ひより:笛口雛実

村井國夫:芳村功善

知英:イトリ

マギー:マーガレット

ダンカン:小倉久志

柳俊太郎:四方蓮示

坂東巳之助:ウタ

松田翔太:月山習

 

予告


映画『東京喰種 トーキョーグール【S】』バトルアクション篇 7月19日(金)全国公開

 


映画『東京喰種 トーキョーグール【S】』喰種VS喰種篇 7月19日(金)全国公開

  

あらすじ

人を喰らわないと生きられない【喰種】が跋扈する街・東京。不慮の事故により、【半喰種】になってしまったカネキ(窪田正孝)は、葛藤を抱えながらも、喰種たちが集う喫茶店「あんていく」でトーカ(山本舞香)や、芳村(村井國夫)や四方(栁俊太郎)、ヒナミ(桜田ひより)とともに、ささやかながら幸せな毎日を送っていた。

 

そんなある日、突然現れた男・月山習(松田翔太)。厄介者だから近づくなとトーカに忠告されるも、次第に距離を縮めたカネキは、とある場所に招待される。そこは、ウタ(坂東巳之助)とイトリ(知英)から聞かされていた秘密の【喰種レストラン】。

 

月山は美食家〈グルメ〉と呼ばれる、史上最悪な喰種だったのだ─。

 

【半喰種】であるカネキの香りにただならぬ執着を見せ、喰らうためにはどんなことも厭わない月山。その魔の手は、次第に周りにも及び始め、ニシキ(白石隼也)の恋人・貴未(木竜麻生)が誘拐されてしまう。そしてカネキは廃教会へと呼び出され…。

 

果たして、カネキは大切な仲間たちを守り抜くことができるのか!?

 

(出典元:映画『東京喰種 トーキョーグール【S】』公式サイト)

  

映画『東京喰種【S】』ネタバレ感想

変態ナルシスト・月山習

 

いやぁ、月山良かったですねー。とことん金木に執着する月山。確か、盛り上がりを見せる原作終盤でも「(金木を)ひと口いただきたい!」って言っていたような…。

 

月山の変態ナルシストっぷりは原作にかなり近かったように思います。

 

で、本作『東京喰種【S】』。

冒頭から戦慄でした…。

 

女性モデル・マーガレット(マギーでよかったんじゃね?)が仕事を終えて自宅マンションに帰ると、部屋にはスーツでビシッと決めた不気味な銀色のマスクを被った男、月山がいるんです。

 

って事は食べられちゃうのは確定なんだけど、どうやって食べられちゃうのかなぁなんて、不安と恐怖とちょっとの期待(?)を持って観ていたらね…なんと!月山は生きたままマーガレットの目ん玉をくり抜いてパクッと口に入れてモギュモギュと食べるんです(グロい…)。で、食べ終わったら目ん玉以外は不要とばかりにマーガレットをマンションから投げ捨てちゃうんです(エグい…)。

 

いきなりのグロくてエグいシーンに度肝を抜かれたけど、月山の溢れ出る狂気と変態性が凝縮されていてなかなか良いシーンでした!(グロいけどこんなシーン観たかった!っていう期待に応えてくれた感じ。美人のマギーさんがこんなにも酷いことをされるなんて!っていう若干の興奮もあり…オレ変態なのかな…)

 

そんな月山が「あんていく」で偶然出会った金木にロックオンしちゃうんですね。人間と喰種のハーフである金木くんを食べたいっ!!!って思っちゃうんです。(ハーフはすっごく良い匂いがするみたい)

 

もうね、金木を見る月山の目がヤバイの。なんていうのかな…この子を何とかして自分のものにしたい!落としたい!食べたい!っていうスキスキオーラが出まくっているんです。まるで恋。

 

金木に警戒されないように、興奮を抑えて冷静さを保ってる感じが少し可愛くて可笑しくて。なんかね、ご飯を前にしてお預けをくらってる犬みたいな感じなんです。

 

でね、冒頭の目ん玉モギュモギュとか、金木の匂いを嗅いだりとか、月山の変態的なシーンはいっぱい出てくるんだけど、最高にヤバかったのは、金木の血がついたハンカチをトイレで嗅ぐシーン。これはヤバい。

 

トイレでハンカチの匂いを嗅ぐっていう状況自体が変態なんだけど、さらに嗅ぎっぷりがヤバくて。はじめはスーハースーハーって普通に嗅いでたのに(もはや何が普通かわからないけど)、徐々にエスカレートして、最終的にはスボォーーーーーッ…ハァーーーーーッ、スボォーーーーーッって嗅ぎまくって。で卒倒しかけるという。変態。

 

でもさ、好きな人の匂いがついたハンカチを思いっきり嗅ぎたいっていう衝動はわからなくもな

 

クライマックスでの金木やトーカとのバトルシーンよりも、このトイレでハンカチの匂いを嗅ぎまくるシーンの方が断然印象的でした。これ必見。

 

この変態ナルシスト月山を演じた松田翔太さんが見事にハマってましたね。松田翔太さんってナチュラルな上品さがあるし、顔も整っているし、ナルシストっぽさも持ち合わせてるし。あとは月山の変態的な狂気をいかに見せられるかっていうところだったんだけど、問題なく超変態。

 

松田翔太さんの目ん玉の食べ方、匂いの嗅ぎ方、そして血の舐め方、どれを取っても変態的。マッタリとネットリとした話し方も変態さを助長してました。

 

もしかしたらだけど…もしかしたらですよ、松田翔太ってナチュラルに変態なのかもしれないっすね…(オコラレル)。

 

 

 

ヒロイン・トーカ  

 

前作のトーカ役だった清水富美加さんが出家しちゃったので、今作は山本舞香さんがトーカを演じることに。そういえば、芸能界を引退するだの出家するだの騒がれたのって前作『東京喰種』の公開直前だったような…(どうでもいいか)。

 

カッコよかったです。山本舞香トーカ。

 

山本舞香さんって空手をやっていたらしいですね。だからなのか、金木との特訓シーンや月山とのバトルシーンはとってもキレがあって。空手素人の僕が見てもひと味違う感が出てました。本物だなと(偉そう)。トーカと鮮やかな赤色の羽のような赫子(かぐね)は凄く絵になって美しかったです。(赫子はもっと大きかった方が迫力が出て良かったような気も…まぁ、大したことじゃないけど…じゃあ言うなよ)

 

トーカのピリッとした感じと強さはバッチリだったんだけど、惜しむらくは顔付きというか雰囲気がキツめなんですよね、これが。山本舞香さんは可愛いんですよ、間違いなく。可愛いんだけど可愛らしさが足りないというか(わかりづらいか…)。原作のトーカの可愛いさと山本舞香さんの可愛さの方向性がちょっと違う気がしたなぁ。

 

金木に毒突いたり、不機嫌な顔をすると、元ヤンっぽくて本気で怖いというか…。可愛い顔して毒づくとギャップで良いんだけど、山本舞香さんだとギャップが無いというか…。

 

 

 

存在感薄めの金木

 

癖の強い月山に、キャスト変更のあったトーカのふたりの活躍に割りを食った感じで、やや存在感が薄れちゃいましたね、金木。

 

まぁ、本作の主人公は月山ですからね。あの変態っぷりを見せられたら、ある意味まともな金木が目立つのは厳しいっすね…。

 

月山に狙われ、クンクン嗅がれ、グールレンストランに連れていかれ(そこでシャワーを浴びるというサービスショットあり)、解体ショーのマグロのように解体されかかり、クライマックスのバトルでは月山に血だらけにされ骨を折られ…と、まあ月山に振り回されまくってやられまくった金木。

 

カッコいい金木は見られなかったけど、窪田正孝さんが演じるおどおどしたキョドる金木は今回も健在で良かったです。月9ドラマ『ラジエーションハウス』の主人公・五十嵐も若干キョドり気味だったし、キョドる男を演じさせたらもしかしたら日本一かもしれないっすね、窪田正孝さんは。

 

金木は覚醒前なのでそんなに強くないし…喰種として活躍するには、本作ではちょっと難しい立ち位置でしたね。

 

 

 

 

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月山 vs 金木&トーカ

 

月山vs金木&トーカの最終決戦。うーん…ちょっとスピード感に欠けていた印象でした。ザンネン!

 

喰種同士の戦いなので、赫子(かぐね)を使いまくってスピード感溢れるバトルを見せて欲しかったなと。観てるこっちが何が起きているのかわからないくらいのスピード感が欲しかったですね。いいんですよ、動きなんかよくわからなくて。ただ「なんかスゲェ!」っていうバトルが、映像が観たかったですね。

 

月山の赫子がコンクリートに擦れて火花が散るっていう赫子の硬さを表現する演出は良かったし、トーカの赫子は透明感のある赤色でとっても美しくて良かったし、単体としての赫子の再現性はかなり良かったです。だからこそ、もっと赫子を絡めたバトルシーンにして欲しかったなと。赫子を使ったバトルって東京喰種の大きな特徴のひとつですからねー。そこはビシッと描いて欲しかったな。

 

技術的な問題なのか、予算的な問題なのかわからないけど、もう少し頑張って作り込んで欲しかったなと思いました。申し訳ないけど、がっつりCGで作り込んだのって、このクライマックスのシーンだけだったと思うので、なおさら物足りなさが残りましたね。ザンネン!(2回目)

 

 

 

宗太登場!そして今後の展開…

 

最後の最後に宗太が登場しました。

 

「僕のかわいい竜…」

 

って言ったような(ちょっとうろ覚え)。

 

これで本作『東京喰種【S】』の続編は確定した感じですね。

 

原作でのラスボス・宗太が登場して「竜」のセリフを言わせたって事は、次は完結編になるのかな。月山編からの完結編…かなり端折るな。

 

どんな終わり方になるのか想像つかないけど、完結編になるなら前後編に分けそうな気もしますね。あと2時間で東京喰種を終わらせるのは厳しいっすよねー。

 

宗太役は新田真剣佑さんでした。新田真剣佑さんの出演はシークレットだったらしいですけど、特にビックリしなかったなぁ。っていうか宗太を見ても誰が演じているのかわからなかったし。

 

新田真剣佑さんが宗太役って、ちょっとイメージとは離れてる気がしますね。宗太ってちょっとふざけた奴なので、軽くてチャラくてイラっとさせる演技が出来る俳優さんの方が合いそうかなと。菅田将暉さんとか。新田真剣佑さんだと正統派過ぎてチャラさが出ないような気がしますけど、どうなりますかね。

 

そうそう。前作、今作と、金木に並ぶ最重要キャラクターの有馬貴将がまだ登場してないんですよね。これアカンでしょ。無敗の喰種捜査官ですよ。おそらく『東京喰種』最強キャラクター(だと僕は思っている)。

 

僕としてはどうしても有馬を見たいんだけど、このまま登場しないってパターンもあるのかな…。実写版『進撃の巨人』ではリヴァイは登場しなかったし、有馬のイメージに合う俳優さんがいなかったら登場しないかもなぁ。

 

ベタかもしれないけど、小栗旬さんあたりならイケるんじゃないかなって思うんだけど、どう思います?(って誰に聞いてる?)

  

 

 

まとめ 

月山の月山による月山のための『東京喰種【S】』でした。気持ちの良いくらい気持ちの悪い月山を描いた月山編。とっても面白かったです。金木やトーカともガッツリ絡んだし、月山ファン(そして松田翔太ファン)の方々は楽しめる作品だったと思います。

 

が、どうなんだろう…展開がマッタリとしてたような気がしないでもない(どっちなんだ?)。

 

月山って、原作では早い段階から登場して、金木の右腕的な存在として最後まで生き残ったし、ちょこちょこ笑えたりして良いキャラなんです。だから月山編が丁寧に描かれていたのはとっても良かったけど、少し間延び感があったかな…。

 

月山のキャラが良く描かれていたので、もう少しスピーディーに展開してもっと話を進めた方がノレたかなって思いました。

 

続編ありきの終わり方だったので、ぜひとも次作は赫子をビッシビシ使った熱いバトルシーンを見せて欲しいですね。そして…どうやって完結させるのか(不安たっぷりですが)楽しみに待ちたいと思います!

 

 

 

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

ではまた。