ビボログ!

Over40おじさんデザイナーの備忘録なブログ

『好きな映画ベスト3』Twitter&ブログ連動企画!〜 映画って本当にいいもんですね 〜

f:id:o40-designyu:20190216204248j:image

 

ていないさん(@tei_nai)とカラーひよこさん(@colorhiyokoma)のTwitter&ブログ連動企画『好きな映画ベスト3』に参加させていただきました!

 

今まで見た映画の中からベスト3を選ぶのは難しかったですが、この3本に決めました!

 

 

 

トレインスポッティング(1996)

 監督:ダニー・ボイル / 主演:ユアン・マクレガー 

 

f:id:o40-designyu:20190216020233j:plain

 

 

ヘロイン中毒のレントン(ユアン・マクレガー)とその仲間たちの、どうしようもない奴らの、どうしようもない日々を描いた青春映画(まったく美しい青春映画ではないけどね…)。

 

もうね、ホントどうしようもない奴らなんです。レントン、シックボーイ、スパッド、ベグビー、トミー。レントンとシックボーイとスパッドはヘロイン中毒だし、ベグビーは喧嘩中毒だし、比較的まともだと思われたトミーはエイズになっちゃうし(そして死んじゃうし)。

 

どうしようもない奴らが最後には更生して、新たな人生を歩み始める…ってそんな美しいラストは迎えません。最後は売人から仕入れた麻薬を売り捌いて大金を手に入れます。そしてレントンが裏切り大金を持ち逃げして終わるという残念で最高な終わり方。

 

この映画はドラック、酒、女、盗み、喧嘩…のオンパレードで、とにかく彼らのやってる事は最悪なんです(笑)。最悪なんですけど、映画としては最高なんです!

 

僕が『トレインスポッティング』を見たのは大学生の時で、どうしようもない奴らの不自由で自由な生き方に、当時真面目だった僕は(今も真面目だけど)ある種の憧れを抱いたんですね。不良に憧れる中学生のように。

 

そんなどうしようもない奴らの生き方と流れてくる音楽がバチコーン!と合うんです。映像と音楽が恐ろしく融合してカッコイイんです!

 

イギーポップにニューオーダーにブラーにプライマルスクリームにアンダーワールドに…そうそうたるメンバーでしょ。

ストーリー性やメッセージ性を超越したカッコイイ映画の存在を僕に知らしめてくれたのが『トレインスポッティング』なんです。僕にとってベストオブベスト映画です。

 

僕の心をつかんだ『トレインスポッティング』のオープニング映像を貼りたかったんですけど、見当たらなかったので…懐かしの場面&イギーポップ『ラストフォーライフ』をどうぞ!

 


Iggy Pop - Lust For Life

 

 

 

ブレードランナー(1982)

監督:リドリー・スコット / 主演:ハリソン・フォード

 

f:id:o40-designyu:20190216020248j:plain

 

タイレル社が開発した人間そっくりのネクサス型ロボット『レプリカント』。レプリカントは地球外基地での奴隷労働や他の惑星の探検などに使われていたんですが、ある時、反乱を起こして人間の敵に回ります。

 

反乱を起こして地球にやって来たレプリカントを処分するために組織されたブレードランナー特捜班。ブレードランナーを退職していたデッカード(ハリソン・フォード)が復職し、そして、レプリカントの追跡が始まります。

 

本作『ブレードランナー』なんですが、世界観がとっても良いんです!全編ずーっと雨(酸性雨)が降っていて、近未来なんだけど、どこか古くてさびれた感じがあって、とっても雰囲気のある映像なんです。

 

そして、レプリカントを開発したタイレル社にレーチェルという美しい女性レプリカントがいるんです。デッカードはレーチェルに惹かれていくんですね。デッカードは積極的なんだけど、レプリカントであるレーチェルは自分の感情、愛情表現がイマイチわからないんです。そんなレーチェルに「キスしてと言え」なんて強要するMっ気たっぷりのデッカード(ちょっと怖かった)。この不器用な2人のラブシーンは印象的でとっても良かったです。

 

そんな男らしい(?)デッカードなんですが、結構レプリカントにボコられて、案外弱いんです。最後に相対するレプリカント・ロイにはまったく歯が立たなかったし、逃げ回ってたし。しまいには助けてもらっちゃったし(笑)。デッカードがスーパーマンじゃないのも、リアリティがあってとっても好感が持てるんです。

 

スターウォーズのような壮大なスケール感もないし、派手な戦闘シーンもないし、ダースベイダーも出てきません。スターウォーズを動とするならブレードランナーは静のSF映画だと思います。映像美と人間臭さとレプリカント臭さが相まった『ブレードランナー』。SF映画でも一線を画した素晴らしい作品だと思います!

 

 

ファーゴ(1996)

監督:ジョエル・コーエン / 主演:フランシス・マクドーマンド

 

f:id:o40-designyu:20190216020302j:plain

 

妻を誘拐させて、お金持ちの義父からお金(身代金)を取ろうとして、偽装誘拐を企てるジェリー。しかし、偽装誘拐のつもりが想定外の殺人事件へと発展してしまうんですね。そして、その怪事件を追うのは妊婦の警察署長マージ。素晴らしい観察力で徐々に事件の真相に迫っていきます…その結末やいかに!?

 

この喜劇のような悲劇の物語の中心人物・ジェリーが滑稽で良い味を出してます。偽装誘拐を企てるものの、誘拐犯役との待ち合わせに遅れるし、誘拐犯役は1人だと思っていたら2人いるし…全然思い通りに事が運ばないんです。しまいには殺人事件にまで発展しちゃうし。

 

ジェリー役のウィリアム・H・メイシーの『何事もうまくいかない星の下に生まれた男』の演技にぜひ注目して欲しいですね。絶対にこいつ仕事できないよっていう感じの冴えない男をビシッと演じてます。

 

そして、誘拐犯役の2人もまた冴えない男たちで。コンビって、1人は頭脳明晰で、もう1人は自由奔放っていうのがある意味王道のコンビかと思うんですが、彼らは2人とも残念な奴らなんです。

 

誘拐するまでは何とかうまくいったものの、アジトに向かう道中、警察官に止められてしまうんですね。職務質問をうまくかわそうとするものの残念な奴らなので、逆に怪しまれちゃって、衝動的に警察官を撃って殺してしまうんです。さらに、その現場を車で通りがかった男女までも殺してしまうんです。

 

奴らのおかげで、偽装誘拐のはずが一気に殺人事件へと発展してしまいます。(なんとその後、さらに3人殺されます!超悲劇!)

 

その怪事件を追うのが妊婦の警察署長のマージ。妊婦が雪の中を捜査するんですよ(滑って転けそうでコワイし…)。追跡する相手は平気で人を殺すような輩(キケン香りがプンプンするし…)。嫌な予感しかしない設定。おかげで変な緊張感が漂ってくるんです。観客にどことなく不安を煽るコーエン兄弟監督の演出が憎いですねー。

 

軽く考えていた偽装誘拐がまさかの殺人事件に発展。悲劇なんですが、どことなく登場人物がみんな滑稽で、重くなり過ぎず、ちょこっと笑える物語になってるんです。かといって気楽に見られるかといったらそうでもないという…。

 

淡々と物語が進んで行く喜劇のような悲劇『ファーゴ』の世界は、僕の記憶に残るベストな映画の1本です。

 

 

まとめ

今回の3本は全て僕が学生時代に見た映画なんですね。『トレインスポッティング』と『ファーゴ』は渋谷のシネマライズという劇場で(閉館してしまいましたが…)、『ブレードランナー』はレンタルビデオで見ました。いろんなものに影響を受けやすい年頃に見た映画なので、なおさら印象的で心に残ったのかなと思います。

 

そして偶然にも2年前の2017年に『トレインスポッティング』と『ブレードランナー』の続編が公開されました。おじさんは涙ちょちょ切れましたよ(涙)。

 

『トレインスポッティング2』はオリジナルキャストが出演してくれたので、まさに正統続編って感じで嬉しかったですね。みんな年をとってましたけど(笑)。相変わらず曲のセンスは抜群でした!

 

『ブレードランナー2049』は映像がとっても美しくて、前作の雰囲気がしっかりと受け継がれていました。デッカード(ハリソン・フォード)も登場してくれて嬉しかったです(涙)。

 

では最後に、僕のプチコレクションでお別れです。

 

f:id:o40-designyu:20190221001257j:image

『トレインスポッティング』のパンフレットとサントラ。

サントラのケースがひび割れてるのはご愛嬌ということで…。

 

f:id:o40-designyu:20190221001321j:image

『トレインスポッティング2』のパンフレットとサントラ。

 

 

f:id:o40-designyu:20190221001334j:image

『ブレードランナー』のパンフレットはさすがに持ってないので…サントラと続編『ブレードランナー2049』のパンフレット。

 

 

f:id:o40-designyu:20190221001345j:image

『ファーゴ』のパンフレット。若干の汚れには目をつぶってください…。 

 

 

今回の企画のおかげで昔を思い出し、映画の素晴らしさを再認識しました。

いやぁ、映画って本当にいいもんですね。