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映画『PSYCHO-PASS サイコパス SS Case.1 罪と罰』【あらすじ&ネタバレ】霜月と宜野座の新コンビ誕生!

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映画『PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.1 罪と罰』(タイトル長いっ!)。2019年サイコパス3部作の第1弾『罪と罰』。テレビアニメ『サイコパス』の続編です。楽しみでしかありませんっ!

 

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先日、お台場のジョイポリスでサイコパスのイベントを見てきたので、ウォーミングアップはOK!では、いってみよう。

 

 

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作品情報

公開日:2019年1月25日

監督:塩谷直義

SSストーリー原案:塩谷直義

シリーズ原案:虚淵玄(ニトロプラス)

脚本:吉上亮

キャラクター原案:天野明

主題歌:凛として時雨「abnormalize - Remixed by MASAYUKI NAKANO」

制作:Production I.G

上映時間:59分

配給:東宝映像事業部

映倫区分:PG12

 

 

キャスト(声の出演)

宜野座伸元:野島健児

霜月美佳:佐倉綾音

夜坂泉:弓場沙織

久々利武弥:平井祥恵

辻飼羌香:岡寛美 

松来ロジオン:小山力也

玄沢愛子:斉藤貴美子

能登耕二:多田野曜平

烏間明:中川慶一

常守朱:花澤香菜

須郷徹平:東地宏樹

六合塚弥生:伊藤静

唐之森志恩:沢城みゆき 

 

 

簡単な用語解説

サイコパス

個人の精神状態を科学的に分析して数値化したデータ。

 

シビュラシステム

サイマティックスキャンによって計測した個人の精神状態を科学的に分析し、そこから得られるデータをサイコパスとして数値化したあと、日本全人口の精神衛生を監視。職業適性や配偶者の選定など、個々の人生を最適化させるための手段などを提供する、包括的生涯福祉支援システム。スーパーコンピュータのようなシステムだと思われていたが、実際は人間の『脳』を大量に繋いだシステム。

 

犯罪係数

シビュラシステムによって数値化されたパラメータの1つで、犯罪者になる危険性を表した数値。数値が一定の基準を超えて回復しない者は、犯罪を犯す以前に『潜在犯』と呼ばれる犯罪者として扱われ、社会から実質的に排除・隔離される。

 

潜在犯

サイコパスにおける犯罪係数が規定値を超える者は潜在犯として認定され、社会から隔離・治療・排除の対象となる。

 

執行官

犯罪係数が規定値を超えた潜在犯から、シビュラシステムが適正である者を選出。自身も潜在犯であることから、犯罪者の心理に通じているとされ、犯罪の根源に迫ることができる。高い犯罪係数を持つ潜在犯であるために犯罪者と化す危険性もある。

 

監視官

厚生省公安局刑事課で犯罪捜査の陣頭に立ち、部下である執行官の指揮・監視にあたり、捜査活動の全責任を負うエリート刑事。罪者や執行官の歪んだ精神にさらされる環境ゆえに犯罪係数を高める危険性がある。潜在犯となる者も少なくない。(今作に登場する宜野座は、過去に犯罪係数が規定値を超えたため潜在犯となり、監視官から執行官に降格した。)

 

ドミネーター

有事の際に監視官と執行官だけが携帯・使用可能な大型拳銃状の装置。被疑者や対象に照準を向けることで、瞬時に犯罪係数を計測する機能を持つ。シビュラシステムと直結している。犯罪係数が規定値を超えるとロックが解除されて使用できるが、犯罪係数が規定値以内ならロックされてしまい使用できない。(ちなみにドミネーターの声は日高のり子さん。豪華すぎる銃!)

 

常守朱

テレビアニメ『サイコパス』第1期のヒロインで、第2期と劇場版の主人公。優しくて、正義感が強い女性監視官。主に執行官・狡噛慎也と行動を共にした。犯罪係数が上がりにく体質。シビュラシステムの正体を知っている。

 

狡噛慎也

テレビアニメ『サイコパス』第1期の主人公。元々は監視官だったが『標本事件』で同僚を殺害され、潜在犯となり執行官に降格する。正義感が強くて、腕っ節も強い。『標本事件』の犯人・槙島聖護を自らの手で殺害し、そのまま行方をくらませる。(劇場版で海外に渡っていることがわかる。)

(出典元:Wikipedia + パンフレット + 僕)

 

  

あらすじ

2117年冬、公安局ビルに一台の暴走車両が突入する事件が発生。その運転手は青森にある潜在犯隔離施設『サンクチュアリ』の心理カウンセラー・夜坂泉だった。しかし取調べ直前に夜坂の即時送還が決定する。監視官の霜月美佳は、執行官・宜野座伸元らとともに夜坂送還のため青森へ向かう。そこで待っていたのは、『偽りの楽園』だった。

(出典元:映画.com)

 

 

かっこいいオープニング

スリーピースロックバンド・凛として時雨の癖になるハイトーンボイスに、サイコパスらしい黒*緑を基調としたデジタルチックなスピード感のある映像。サイコパスが帰ってきたぜ!とワクワクさせてくれるカッコいいオープニング映像でした!掴みはOKって感じでした!

 

 

今作のみどころ

主役は監視官・霜月美佳 

 

第1期の最後に登場した監視官・霜月美佳。第2期では闇堕ち寸前までいったりと、トラブルメーカー的な役割だった霜月。ちょっぴり大人になっていました。そして、表情も言動も柔らかくなった感じがしました。相変わらず生意気でしたけど(笑)

 

公安局ビルに車で突っ込んできた女性。執行対象になるほどの犯罪係数だったものの、霜月と宜野座は彼女が何かを訴えようとしているのを感じ取り(言葉がうまく話せない)、執行せずに拘束することに。

 

その女性は、特別行政区『サンクチュアリ』の心理カウンセラー・夜坂泉。拘束した夜坂を取り調べようとする直前に、なぜか夜坂は『サンクチュアリ』に即時送還されることに。不穏な空気を感じた監視官・常守朱は、夜坂の送還を霜月と宜野座と六合塚の3名に命じ『サンクチュアリ』に向かわせます。

 

特別行政区『サンクチュアリ』とは、潜在犯たちの犯罪係数を更生プログラムによって安定させることを目的とした潜在犯隔離施設。

 

霜月たちは潜在犯たちに今回の事件の取り調べをするものの、示し合わせたかのような的外れな回答ばかりで有力な情報は得られないんです。そんな時に夜坂泉が逃亡し、逃亡の手助けをしたとして六合塚が拘束されてしまうんです。

 

『サンクチュアリ』自体に胡散臭さを感じていた霜月と宜野座は、夜坂泉の確保、そして執行を理由に施設内の捜索をはじめます。

 

個人的には常守朱の登場はないのかな?なんて思っていたので、常守朱の登場は嬉しかったですねー。後方支援的な感じで大活躍はしませんが、存在感抜群でした。

 

 

相棒は執行官・宜野座伸元

 

監視官・霜月美佳と行動を共にする相棒には執行官・宜野座伸元。ロン毛の宜野座。カッコ良かったです!暴走癖のある霜月のバックアップに徹して、見守ってる感が出てました。良き兄貴?良き父親?みたいな感じで雰囲気がとっても良かったです。

 

第1期では監視官だった宜野座。当時からは想像がつかないほど柔らかくなりましたねー。人間らしくなったというか。

 

霜月と共に『サンクチュアリ』内を捜索し、夜坂泉を発見します。と、そこには子どもの姿が。子どもの名は久々利武弥。『サンクチュアリ』で潜在犯の女性が出産した子ども。

 

夜坂泉は久々利武弥を助けたいがために公安局ビルに突っ込んだんです。なぜなら『サンクチュアリ』には秘密があったのです!

 

霜月は夜坂泉と、宜野座は久々利武弥と行動することになり『サンクチュアリ』側の追っ手から逃げ、そして対決することになるんです。

 

宜野座と久々利武弥の会話のシーンは良かったです。狡噛慎也に対しての思いや後悔を武弥に語る宜野座。僕は第1期の狡噛と宜野座の関係性を知ってるし、結末も知ってるので、ちょっと切ない感じになりましたね…。

 

  

『サンクチュアリ』の秘密

 

特別行政区『サンクチュアリ』と呼ばれる潜在犯隔離施設は、独自の更生プログラムによって潜在犯たちの犯罪係数を安定させるという素晴らしい施設のはずなんですが、『サンクチュアリ』には秘密があるんですね。

 

実は、更生プログラムで潜在犯たちの犯罪係数を安定させていたわけではないんです!薬物と催眠療法で潜在犯たちを洗脳させて犯罪係数を安定させていたんです。『サンクチュアリ』統括管理者である辻飼姜香に従順な潜在犯を作り上げていたんですねー。怖いですねー。

 

『サンクチュアリ』の心理カウンセラーである夜坂泉は『サンクチュアリ』の秘密を知ってしまい、その施設にいる久々利武弥を守りたい一心で、武弥の代わりに薬物を飲み(その結果、言葉をうまく話せない)、『サンクチュアリ』を抜け出し、SOSの為に公安局ビルに突っ込んだんです。

 

はじめっから怪しかった『サンクチュアリ』。洗脳させて犯罪係数を安定させるとか、この辺りからサイコパスっぽくなってきて、盛り上がってきましたよー。

 

 

『サンクチュアリ』の目的

 

なぜ「潜在犯の犯罪係数を安定させる=洗脳させる」必要があったのか。『サンクチュアリ』には目的があったんです。

 

『サンクチュアリ』を捜索していた霜月はあるものを発見してしまうんですね。

核廃棄物。

 

『サンクチュアリ』の統括管理者である辻飼姜香を絶対的な存在として、潜在犯を洗脳させて危険な核廃棄物を運ばせていたんです。

 

んー、何のために核廃棄物を運ぶの?なぜ?って感じでした。テロとも違ったし、理由は言ってなかったような(言ってたかな??)。後々、理由はわかるんですが、この時は「??」でした。

 

 

宜野座vs松来ロジオン

 

今作のハイライトのひとつ。

 

執行官・宜野座と『サンクチュアリ』の保全官・松来ロジオンの対決。雪の中、迫力があって熱い戦いになり、とっても良かったです。

 

宜野座は生身なのに松来ロジオンはなんかロボットみたいなのに乗って戦うんですが(これ絶対ずるいだろ!)、宜野座の義手を使っての戦いがカッコ良いんです!ロケットパンチのように義手を飛ばしたり、高所から落ちる時に義手を使って衝撃を抑えたり。義手を(武器として)使いこなせてました。そしてなんとなく、狡噛慎也を彷彿とさせる熱い戦いでした。

 

ちなみに僕の見た映画館は極上音響上映といって、音響がめっちゃ迫力があって響くんです。(ポスター下部参照)

 

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宜野座vsロジオン戦が今回の映画で最も音が響いた感じがしました!足にまで響きましたからね。

 

 

黒幕の政治家

 

『サンクチュアリ』創設には国会議員の烏間明が関わっていることがわかるんです。

 

今回の一件には、国会議員が絡んでいるんです。国ぐるみで核廃棄物の回収が行われていたんですね。

 

つまり、国が過去にずさんに処理された核廃棄物を秘密裏に回収して、改めて処理しようということだったんです。そして、危険を伴う核廃棄物の回収は潜在犯にやらせてしまおうと。『サンクチュアリ』はその隠れ蓑であり、必要悪ということだったんです。

 

国(国会議員たち)の尻拭いを『サンクチュアリ』がやって、結果的にそれを暴こうとした霜月たち公安局刑事課の面々。この事件を公表すれば国民たちに不安を与えてしまうことになるし、テロリストたちに核廃棄物を狙われる可能性もあるので、結局は公表せず(できず)に、モヤモヤした感じで物語は終わります。

 

昔の霜月なら暴走して悪いことは公表してしまえ!と言いそうですが、公表せず、大人の対応でしたね。烏間を1発殴って終わらせたのは昔の霜月っぽくて良かったです(笑)。

 

 

まとめ

第1期・第2期・劇場版と続いてきたサイコパス。続編となった今作ですが、個人的には面白かったですねー!犯罪係数に踊らされるあたりは、これぞサイコパスの世界観!って感じでした。うん、良かった。

 

霜月と宜野座のコンビも良かったです。おてんば霜月を大人の宜野座がバックアップする感じ。

 

常守朱と狡噛慎也のコンビは残念ながらもう見られないので、ちょっとパンチは無いですが、今後は霜月と宜野座を中心としたサイコパスが描かれていくのでしょうか(第3期サイコパス希望!)

 

そして今作は約60分の作品なんですね。内容は間違いなく濃かったです。濃かったけど…60分では物足りなかったかなぁ。続編を作ってくれただけでも十分嬉しいんですけど、見ると欲が出てしまうという…だって人間だもの。

 

少しでも『PSYCHO-PASS サイコパス』に興味を持っていただいたら、第1期のサイコパスをオススメします!もうね、ハマりますよ。

 

 

おまけ(パンフレット)

表紙が縦型で、カレンダーのように下からめくるパンフレットだったので、変わってるなぁ…って思いページをめくると、中面は横型になっていて普通のパンフレットでした(^^;;

 

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声優の佐倉綾音さん(霜月美佳の声)野島健児さん(宜野座伸元の声)のインタビューがあり、キャラクターへの思いなどが書かれていてとっても興味深かったです。(もちろん監督さんはじめ、他のスタッフさんのインタビューもありますよ。)

 

他には、今作の人物相関図や、今までの作品内年表(これはわかりやすい!)も載っているのでなかなか楽しめますよー!

 

 

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

ではまた。