テレビアニメ『PSYCHO-PASS サイコパス 3』【第4話感想】入江と廿六木が躍動!そして、慎導灼と小宮カリナが急接近!
テレビアニメ『PSYCHO-PASS サイコパス 3』第4話!
土谷博士転落死事件は解決したけど…
東京都知事選の決着は着いたけど…
奥歯に物が挟まったような第4話。
では、いってみましょう。
※詳しい解説等は他の優秀な考察サイトさんにお任せして、ここでは僕の感想を自由気ままに垂れ流しておきます。
予告
あらすじ
停職処分になった炯の穴埋めとして、公安局と捜査コンサルタント契約を結ぶフリージャーナリストの六合塚弥生が加わった。リー殺害の襲撃犯が仮死状態で運搬されたと推理した灼たちは、六合塚の調査により、ある運送業者と榎宮との接点を見つける。一方、入江がつかんだ情報から秋葉原廃棄区画にある土谷博士の隠しラボを訪れた一係は、博士が作り出した新世代人工知能――マスコントロール・カリナ、〈マカリナ〉の事を知る。新種のメンタル誘導装置である〈マカリナ〉は、小宮カリナの重大な秘密に繋がっていた。犯人の狙いはカリナの秘密の暴露、そしてその先にある選挙そのものの操作…事件計画の目的に気付いた灼たちは、都知事選公開討論会の会場・ギガアリーナに急行するが――。
(出典元:サイコパス公式サイト)
登場人物(声の出演)
公安局刑事課一係
慎導灼(梶裕貴)
公安局刑事課一係の監視官。24歳。
特A級メンタリストであり、高度な共感により精神的ボーダーラインを越境し追跡対象者になりきる。明るく飄々としていて、誰にでも物怖じしないポジティブな性格。過去の事件が原因で、父親の車でしか熟睡できない。
炯・ミハイル・イグナトフ(中村悠一)
公安局刑事課一係の監視官。24歳。
ロシア系移民の二世で帰化準日本人。幼少期は海外の紛争地帯で育つ。軍事訓練を受けており、格闘・射撃・解析技術に優れた元兵士。正義感が強く生真面目な性格だが、家族のことでは熱くなりやすい一面も。既婚者であり、妻は同じロシア系移民の舞子・マイヤ・ストロンスカヤ。
雛河翔(櫻井孝宏)
公安局刑事課一係の執行官。25歳。
一係の中では一番の古株だが、内向的で人付き合いが苦手な性格で、天馬や入江にはよく絡まれている。鬱病を患った経験から薬物依存になりドラッグバイヤーをしていたが、顧客が命を落としたことで潜在犯となる。元ホロデザイナーでもあり、その知識や技術を生かし捜査に貢献している。
廿六木天馬(大塚明夫)
公安局刑事課一係の執行官。55歳。
荒々しい性格で、やられたらやり返すファイタータイプ。他の執行官たちのリーダー的存在として振る舞い、配属される監視官を試すような態度を取る。
入江一途(諏訪部順一)
公安局刑事課一係の執行官。32歳。
馴れ馴れしく悪意ある軽薄さで人に接するが、優しい一面も持つ兄貴肌。
如月真緒(名塚佳織)
公安局刑事課一係の執行官。26歳。
他の執行官たちとも馴れ合わないクールな性格で、職務は適切に遂行するものの基本冷めたスタンスを取る。
唐之杜志恩(沢城みゆき)
公安局総合分析室の分析官。35歳。
情報収集・解析の面から刑事課一係の捜査活動をバックアップする。鑑識ドローン、高機能小型ドローン(通称ダンゴムシ)などを駆使し、ときには違法ハッキング行為を行うことも。執行官同様、潜在犯でもある。
霜月美佳(佐倉綾音)
公安局刑事課課長、統括監視官。24歳。
〈シビュラシステム〉の適性判断により、最年少で厚生省公安局に入局。刑事課一係の監視官として数々の難事件の捜査に関わってきたが、現在は刑事課を統括しており、現場からは一線引いている。
常守朱(花澤香菜)
元・公安局刑事課一係の監視官。28歳。
自らの信じる正義を貫き、過酷な事件をいくつも乗り越え一係をまとめていた。ある事件により、現在は勾留中の身となっている。
外務省行動課
狡噛慎也(関智一)
外務省行動課特別捜査官。36歳。
元・厚生省公安局刑事課一係の執行官。
海外へ逃亡し、傭兵として放浪生活を送っていたが帰国。
高い戦闘技術と強靭な肉体を誇り、元刑事らしい知性と正義感も持ち合わせる。
宜野座伸元(野島健児)
外務省行動課特別捜査官。35歳。
元・厚生省公安局刑事課一係の執行官。
冷静な判断力と観察眼、包容力で一係を支えていたが、現在はフレデリカのもと、主に国外に関する事件を追っている。
須郷徹平(東地宏樹)
外務省行動課特別捜査官。30歳。
元・厚生省公安局刑事課一係の執行官。
実直で生真面目な性格。外務省に籍を移し、宜野座らと共に国際犯罪に関する事件を追っている。
花城フレデリカ(本田貴子)
外務省行動課課長。36歳。
開国に向けた動きを予見し、外務省内に部隊を新設。
危険度の高い国際犯罪対策チームとして行動課を率いる。
ビフロスト
法斑静火(宮野真守)
〈ビフロスト〉のコングレスマン。32歳。
常に冷静沈着であり、その思考は柔和な笑みに隠され窺い知ることはできない。唯一の癒しは飼っている愛犬。
代銀遙熙(中博史)
〈ビフロスト〉のコングレスマン。77歳。
策謀を巡らせ、頭脳戦に興じる老獪な紳士。
新たに加わった静火の反応を楽しむ。
裁園寺莢子(田中敦子)
〈ビフロスト〉のコングレスマン。48歳。
浮世離れした妖艶な美女だが、その言動にはサディスティックな一面が垣間見える。
その他
梓澤廣一(堀内賢雄)
〈狐〉を使った事件のプランメーカー。46歳。
様々な肩書きを持つ、捉えどころのないニヒリスティックな中立者。
事件に迫る一係の前に次々と罠を仕掛けていく。
小畑千夜(矢作紗友里)
梓澤の協力者。23歳。
梓澤が設計した事件のサポートを行う優秀なクラッカー。仕事は適切かつ迅速に行うが、梓澤にはいつも口汚く悪態をついている。
六合塚弥生(伊藤静)
フリーランスのジャーナリスト。30歳。
元・厚生省公安局刑事課一係の執行官。
サイコパス良化により社会復帰し、現在は公安局と捜査コンサルタント契約を結んでいる。
(出典元:サイコパス公式サイト)
『PSYCHO-PASS3 サイコパス3』第4話感想
小宮カリナの勝利と慎導灼の行動には納得できない
土谷博士転落死事件が一応解決したと。東京都知事選は小宮カリナの勝利に終わったと。小宮カリナの勝利はビフロストの既定路線だったと(相変わらず謎なんだよなぁ、ビフロストって…)。
なんだか色々と納得できない事が多かったけど、そんな中、いちばん納得出来なかったのは、小宮カリナが東京都知事になったことです。
人間の意思決定に影響を与える話し方や声のトーンを活性させる人口知能を土谷博士は作ったと。その人口知能に小宮カリナの外見をコピーしてホログラム化させてマスコントロールカリナ=マカリナを誕生させたと。そのマカリナを使って小宮カリナは大衆をコントロールしたと。で、最終的に東京都知事選に勝利したと。
色々ダメだよね。
小宮カリナ自身が熱い思いや政策を都民に訴えかけたわけじゃなくて、マカリナというAIを使って、直接脳に「小宮カリナは素晴らしい!小宮カリナに投票しよう!」って認識させたわけでしょ。要は東京都民を洗脳させて勝ったわけだから。
で、薬師寺を得票数で上回り(洗脳)、マカリナを使って選挙戦を行なっていたのにシビュラも小宮カリナを支持するってどういうことなの?シビュラはポンコツか?一般人の全身ホログラムは規制されているって雛河が言っていたけど…小宮カリナは違反だよね?
で、さらに、マカリナの件を知っていながら灼は小宮カリナに投票するってどういうことなの?灼は洗脳されちゃったの?
納得いかないことだらけ。
その後に灼と小宮カリナはなんか良い雰囲気になっちゃってるし、小宮カリナに投票して良かったとか言っちゃってるし…灼は洗脳されちゃったの?(2回目)
誰が土谷博士を殺害したのかハッキリしなかったのも不満。結局やったのは誰?小宮カリナ?薬師寺?榎宮?で、理由は何?うやむやにされちゃった感じで…。土谷博士が自殺なのか他殺なのか誰が何のために殺害したのか、そこはきっちりと描いて欲しかったですね。
サイコパス3になって、シビュラが甘いような気がするんだよなぁ…存在感も薄いし。開国されて、シビュラ自身がそれについて行けてない感じがします。その隙をビフロストに突かれてるような気がしないでも無い。
存在感を増すビフロスト
シビュラの存在感は薄いんだけど、大型輸送ドローン事件で些々河を使って外務省のフェイク企業の存在を明らかにさせたり、今回は小宮カリナを勝利に導くことで代理人格AIの存在を民衆やシビュラに認めさせたり、ビフロストの存在感が回を追うごとに増してますね。
で、存在感は増してるけど、いまだに何が最終目的なのかがよくわからないんですよね。怪しい輩がただギャンブルに興じているだけではないはずで、もっと大きな何かがありそうなんだけど、いまだに謎で。
今回は法斑静火が負けたみたいなので、次回以降の逆襲を見たいし、もうそろそろパーソナルな部分も見せて欲しいですね。怪しさ満点なんだけど実は警察だった…とかね。(それは無いか。)
存在感を増す入江と廿六木
小宮カリナの勝利とか灼が小宮カリナに投票したとか、内容的には納得し辛くていまいちだったけど(これで小宮カリナがラスボスだったらすっげぇ納得するけどね)、入江や廿六木などのサブキャラは良かったですね。
今回は、ひとり勝ちだった入江。最高でしたね。人脈を使って情報屋から土谷の事務所を発見したり、榎宮の部下で入江の元弟分・大石との殴り合いは熱くてカッコ良かったし、最後は見事に酔っ払って笑わせてくれたし(笑)。すっげぇ良いキャラ。
で、重要な情報もありましたね。廃棄区画と常守朱には繋がりがあったと。そして、その廃棄区画との情報網を霜月が引き継いだと。で、入江は霜月に救われたと。なんかまた謎が出てきましたねー。そして、何だかんだ言って常守朱が絡んでるんですよね。
前回に引き続き廿六木も良かったですね。イグナトフの謹慎を気にしていることを灼に突っ込まれて、バツの悪そうにする廿六木は可愛かったですね。どんどん廿六木の魅力が増してくる。
今回はバトルシーンが多かったけど、その中でも、格闘ロボットを撃退した廿六木とイグナトフのコンビネーションはなかなか良かったですよね。阿吽の呼吸が出来てきた感じがありますね。
ただね、この2人の関係性が良くなればなるほどフラグに見えてしまうんですよね。普通に微笑ましく見てればいいのに、ついつい変な見方をしてしまう悲しい性…。イグナトフをかばって廿六木が撃たれたり…とかやめて。
ふたりの元監視官
ちょこちょこ会話に登場してくる監視官事故死事件。ちょっと具体的な事が判明しましたね。
当時の一係には2人の監視官がいた。ある事件を、監視官と入江と廿六木で捜査をしていた。でも、何の捜査なのかは2人の監視官は教えてくれなかった。で、その捜査の時に梓澤に話を聞いていた(これ重要!)。で、例のキツネの名刺をもらった。
その後に事故が起こった。監視官のひとりが死に、ひとりが施設送りになった。事故ではなく殺しだと施設送りになった監視官は言っている…そして「キツネに噛まれた」と。
めっちゃ意味深。この2人の前任監視官が気になりますね。施設送りになった監視官は常守朱、ではないですよね。今の一係の執行官は常守朱の事を知らないみたいだし、雛河以外は。(入江は常守朱の名前だけは知ってる?)
もしかしたらその事故(殺人?)を引き起こしたのが常守朱なのかもしれないですね。前任監視官が何かを起こす前に常守朱が事故=殺人を犯したのか…。
霜月課長と局長
第4話の最後に局長が霜月に意味深な事を言ってましたね。
「(榎宮春木の死亡事故は)一係の前任監視官と同じで、事故死であって事故死じゃ無い」と。「キツネに噛まれたか、システムへの挑戦か、あってはならない蛮か」と。そして「2人(灼とイグナトフ)をうまく使え」と。
で、霜月は「必ずキツネを狩り出します。どんな犠牲を出したとしても」と。
物凄い決意表明をした霜月。ちょっと怖かったですね。霜月の発言は、灼とイグナトフを最前線に立たせて、捨て駒として使うつもりのように感じられちゃったのは僕だけかしら。かなり危ない橋を渡らせているし、かなり2人を自由にやらせているのも、犠牲になってもやむなしと思っているからなのかな…。さすが腹黒タヌキですな。
まとめと今後の展開
今回は納得しかねる展開(特に小宮カリナ案件)を見せてくれましたが、今後の展開次第では納得できる可能性もあるので、今回は我慢しましょう(上から目線)。
サイコパスの世界では、国民はシビュラシステムに支配されているんです。で、シビュラはその人に適正な職業や結婚相手までも決めてくれるんです。それこそ今日着る服まで決めてくれるんです。だから、自分で選択するという選択肢が無いんです。
真実を知った後に人間は何を選択するのか…みたいな事を常守朱が言っていたけど、その選択を放棄している人間たちの存在、そして自らの意思で選択することの重要性が浮き彫りになった第4話だったんじゃないかなって思います。
サイコパスって、狡噛慎也をはじめ、自らの意思で選択した人間がシビュラから追われたり、色相が濁ったりするんです。まともな奴ほど色相が濁る。変な世界だよなぁ。
次回は第5話。後半戦に突入です。そろそろ監視官事故死事件の真相が描かれるかもしれないので、誰が何をどう選択して事故が起きたのか。その辺を注視して観たいと思います。そして謎のコングレスマン・法斑静火の逆襲はあるのか、そこも気になりますね…。
とにかくキーワードは「選択」です。
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!
ではまた。