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サッカー女子W杯フランス2019【決勝トーナメント1回戦】 オランダ戦マッチレビュー!なでしこジャパン美しく散る!次は東京五輪だ!

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グループEを1位で突破してきた欧州王者オランダとの対戦となった決勝トーナメント1回戦。

 

直近の対戦(2018年アルガルベカップ)で、日本はオランダのスピードにやられまくって2-6で惨敗を喫してます…。

 

絶対に絶対にやり返して欲しいと願って応援していましたが、結果的に返り討ちに。

 

敗れはしましたが、なでしこジャパンらしい美しいパスサッカーを展開してくれました。胸を張って帰ってきて欲しいものです!っていうか本日6月27日、無事に帰国したらしいです。

 

お疲れさまでした!

 

 

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スターティングメンバー

 

GK 

山下

DF

清水、熊谷、市瀬、鮫島

MF

中島、三浦、杉田、長谷川

FW

岩渕、菅澤

 

 

オランダ戦マッチレビュー

 

前半。

 

開始から日本は出足が良くて、前からプレスがかかり、なかなか良いスタートを切りました。が、対するオランダのプレスも早くて、締まった序盤戦でしたね。

 

日本はスタメンに復帰した長谷川選手が空いたスペースにドリブルを仕掛けたり(ボールの運び方にセンスを感じます!)、好調を維持している岩渕選手がうまくキープしてタメを作って右サイドを崩したりと、日本はしっかりボールを保持してパスも繋げてました。試合ごとにチームの完成度も上がっているように見えました。

 

一方のオランダは、パスワークは大したことないし、攻撃にアイデアは無いし、日本はそう簡単に崩されないだろうなと。要は組織的に攻撃してこない(というかできない)ので、比較的守りやすかったんじゃないかな。イングランドほどの強さは無いなという印象。

 

ただ、欧州のチームらしくフィジカルの強さとスピードは脅威で、ディフェンスの裏のスペースにロングボールを入れられてのスピード比べ、フィジカル比べになるとどうしてもピンチになりますね。失点には繋がらなかったものの、何度か突破を許しちゃいましたね…。

 

パスもうまく繋がってとっても良い感じで試合を進めていた日本ですが、前半16分にオランダの左コーナーキックからニアで合わされて失点!0-1。

 

これは痛かったですねー。日本の選手より頭一つ高いオランダの選手にヘディングでやられるならまだしも、足でやられたのは残念でした。オランダとガッツリやり合えていただけに痛すぎる失点でした。

 

でもこの日の日本はホントに出来が良かったです。怖がらずにしっかりとディフェンスラインからボールを繋いで、チーム全体でボールを運ぶなでしこジャパンらしさが出てましたね。

 

スルーパスを狙い過ぎてオランダの選手に引っかかることがあったものの、長谷川選手がうまくボールを運んだり(もう一回言うけどセンス抜群!)、好調岩渕選手が自由に動きまくってボールを引き出してうまく周りを使ったり、これは追いつけるチャンスは十分にあるなと。

 

前半42分に日本らしいパスワークで左サイドを崩して、最後は岩渕選手からパスを受けた長谷川選手が冷静にゴール右隅に決めて同点に!1-1。

 

何人もの選手が関わっての見事な得点でしたねー。これぞなでしこジャパンの真骨頂!といった感じの崩しでした。しっかりとオフサイドラインを見て動き出した長谷川選手も素晴らしかったです。

 

前半はそのまま1-1で終了。

 

オランダはロングボールやセットプレーで多くのチャンスを作り出し、日本はパスワークで多くのチャンスを作り出し、お互いに攻撃的でかなりスリリングな前半でした。

 

そんな中で出色の出来だったのは岩渕選手。体の大きいオランダの選手を背負っても、しっかりと相手の足が届かないところにボールを置いてキープしてました。ドイツでプレーしていただけありますね。未来のなでしこジャパンを夢見るサッカー少女たちはぜひ参考にして欲しいプレーですね。

  

 

 

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後半。

 

前半を戦って日本に脅威を感じたからなのか、それともただ単にギアを上げてきただけなのか、オランダが前線からのプレスを強めて攻勢をかけてきましたね。オランダがこの試合を通して最も圧力をかけた時間帯でした。

 

危ない場面を何度か作られたものの、集中して何とか凌ぎ切りましたねー。ここで失点しちゃうと一気に試合を持っていかれる可能性が高かったので、ここを凌ぎ切ったのは日本のチームとしての成熟度が上がってきた証拠だと思われます。逞しくなってきました!

 

サッカーって面白いもので、どんなに押されていても、我慢していれば必ず自分たちの時間帯がやってくるんですよね。不思議と。

 

後半も10分を過ぎると日本はオランダの攻撃やプレスにも徐々に慣れてきて、パスが繋がり始めるんです。日本の時間帯がやってきました。

 

オランダの前線からのプレスを受けながらも、長いボールを蹴って逃げずに、勇気を持ってしっかりとボールを繋ぐ日本のパスサッカーが、そして、見ていて楽しいサッカーが展開されるんです!

 

久しぶりに美しいなでしこジャパンのパスサッカーを見られました。オランダは疲れからなのか、それとも日本のパスワークが素晴らしいからなのか、プレスがかからなくなってくるんです。

 

ボランチの三浦選手は守備だけではなくて積極的に攻撃に参加するし、杉田選手はうまくボールを受けて前線にパスを配給するし、菅澤選手はフィジカルの強いオランダの選手相手にガッチリとボールキープするし、岩渕選手のオシャレなヒールパスを受けた長谷川選手の惜しいシュートもあり…強い!って思わせるほどの日本のプレーっぷりでした。

 

後半26分に中島選手に代わって籾木選手投入。

 

この交代が当たりましたね高倉監督(点は取れなかったけど…)!籾木選手が攻撃のリズムを作り、流れは一気に日本へ。

 

右サイドを抜けた岩渕選手のシュートはサイドネット、杉田選手のシュートはポスト、籾木選手のシュートはオランダGKのファインセーブ、左サイドでボールを受けた三浦選手のシュートは惜しくもクロスバーの上…チャンスを作りまくっているものの点が入らない(^^;;

 

オランダも疲れてきて、中盤にスペースが出来始めるともう日本にとっては水を得た魚のごとくパスが通る通る。でも点が入らない入らない(^^;;

 

時折見せるオランダの反撃が怖かったものの、日本はイケイケだったので、こりゃ点取れるぞと思っていた矢先…日本のペナルティーエリア内で熊谷選手が痛恨のハンド!

 

(いやぁ…ハンドはハンドなんだけどさ、ちょっとモヤる判定だよね、日本人としては。ペナルティーエリア内でのハンドはもう少し議論の余地あるんじゃね?って思っちゃいました。)

 

オランダにPKを決められ試合終了直前に1点勝ち越される!1-2。

 

アディショナルタイムが5分あり、日本は攻め抜いてビッグチャンスを作ったものの、最後の最後まで走り抜いたものの、得点はできずタイムアーーーップ!

 

オランダに1-2で敗れてしまいました。

 

なでしこジャパンの2度目のワールドカップ制覇はなりませんでした…残念。

 

 

 

まとめ

 

決勝トーナメント1回戦オランダ戦。なでしこジャパンの今大会のベストゲームでした!これは間違いない!

 

この試合に限っては運が無かったとしか言いようがないかなと。運も実力のうちだ!っておっしゃる方々もいるとは思いますが…でも…ね。

 

オランダに敗れはしたものの、日本の美しいパスサッカーを存分に世界に見せつけたと思います。世界一に輝いた頃の、強いなでしこジャパンを彷彿とさせた試合でした。

 

負けて強しの印象で、おそらく他のチームに脅威を与えたと思いますよ。

 

個人的にはボランチの三浦選手と杉田選手が大会を通して素晴らしかったですね。よく走るし、パスは捌けるし、ボールキープは出来るし…2人ともまだ若いのに落ち着いたプレーっぷりでした。もっともっと成長してスケールの大きいボランチになって欲しいですね。

 

 

 

今後のなでしこジャパン

 

次の目標は1年後の東京五輪ですね。

 

あくまでも僕の推測ですが、今大会の選手選考(若い選手が多いこと)を考えると、最大の目標はW杯優勝よりも東京五輪金メダルのような気がします。

 

自国開催だし、いつも以上に結果を求められるし。

 

1年後が本番なので、今から新たに1からチーム作りをすることはあり得ないです。今大会に選ばれたメンバーがベースとなって、東京五輪に向けて完成度を高めていくんじゃないかと思います。

 

今大会で世界と戦える選手、戦えない選手、そしてチームとして足りない部分が見えたと思います。東京五輪向けて、日本にとってかなり実りのある大会だったと思いますね。

 

そして、想像以上になでしこジャパンの完成度が上がってきていると思います。世界の壁は高いことは重々承知の上で、この美しいパスサッカーを突き詰めていけば金メダルも狙えるんじゃないかと本気で思ってます(甘い?)。

 

伸びしろは十分あります。

 

東京五輪に期待しましょう!

頑張れ!なでしこジャパン!

 

 

それでは最後まで読んでいただきありがとうございました。