仮面ライダーゼロワン【第33話感想】唯阿大爆発!不破は挫けず前を向く。
仮面ライダーゼロワン第33話。
唯阿が天津にぶちギレて、不破は挫けず前を向く。
そしてそしてバルカン&バルキリーのコンビ復活という熱い展開に心が踊りましたな。
では、40歳を過ぎた仮面ライダー大好きおじさんの感想垂れ流しにお付き合いください。
さあ、いってみましょう。
第33話あらすじ
不法投棄されたテニスコーチヒューマギア・ラブチャンを回収して、諫が飛電製作所にやってきた。高校生の圭太をプロテニスプレイヤーとしてグランドスラムへ出場させるという夢を抱くラブチャン。だが、廃棄されてしまった理由は謎に包まれていた。
一方、唯阿は垓から耳を疑うような命令を受ける。
「不破諫を消せ……」
驚愕する唯阿に、垓はさらに信じられない諫についての秘密を口にして―――。
(出典元:仮面ライダー公式ポータルサイト 仮面ライダーWEB)
唯阿、大爆発!
「お前ら、夢夢夢夢うるさい!」
「これがわたしの辞表だ!」
唯阿大爆発の回。
とっても面白かったです(笑)。
お前の夢は何だ?いつまで天津の野郎に好き勝手に使われてんだよコノヤロ…とまでは言われてないけど、かなり不破に詰められていた唯阿。
お前は道具だから俺の命令に従っとけばいいんだよコノヤロ…とまでは言われてないけど(いや言われてたか)天津にいいように使われ続けていた唯阿。
溜まりに溜まった鬱憤を爆発させてキレた唯阿は最高オブ最高。
特に拳という名の辞表を天津の顔面に叩きつけたシーンは愉快痛快で爽快で。殴られた天津の情けない表情も抜群で(天津ラスボスじゃない説を確信)。
『夕陽をバックに天津を殴る唯阿』のシーンだけでご飯何杯もイケるわ。
唯阿に対する僕(と視聴者の皆様)の感情移入度がハンパないのよ。
天津のパワハラを受けてきた唯阿を僕(と視聴者の皆様)はずっと見てきたわけで。人としてではなく道具として扱われる唯阿をずっと見てきたわけで。
唯阿の鬱憤は僕(と視聴者の皆様)の鬱憤でもあるわけで。(上司の都合に振り回される部下の画、というのは実生活と重なるところがあったりもするのよ…。)
ここまで感情を押し殺してきた唯阿の大爆発が真に迫っていてほんっっっとに良かったわ。
想いはテクノロジーを超える!
で、個人的に感動したのは、技術屋としてテクノロジーを扱ってきた唯阿が不破に感化されて「想いはテクノロジーを超えるんだ!」って叫びながら天津を倒すシーン。
僕の勝手なイメージかもしれないけど、唯阿のような技術屋って、気持ちだとか想いだとか精神論を鼻で笑うようなちょっとクールな人種だと思っていて(すっげぇ偏見)。結果が全てですけど何か?みたいな。
唯阿を見てもそうじゃない。腕力でテクノロジーを超えたゴリラ不破を見下してる感があるじゃない。
そんな唯阿が感情を露わにして「想いはテクノロジーを超える!」だなんて…。
変わったわぁ、唯阿ちゃん。
もしかしたら、感情のままに行動する不破に対して、憧れを抱いていたのかもしれないですね。
今後は感情豊かな唯阿が見られるかもしれないなぁなんて、ちょっと楽しみ。
そうそう、久々にバルキリーが見られたのも感慨深かったですわ…(遠い目)。
やっぱり唯阿はレイダーよりバルキリーの方が似合うし、バルキリーがいるとバトルシーンが一気にスタイリッシュになるんですよね。スピード感が増すといいますか軽やかになるといいますか。
バルカンとのコンビ復活も良かったですわ…(再び遠い目)。バルキリーを飛び越えてサウザーに攻撃を仕掛けるバルカンの画はシビれましたわ。
2人の共闘なんていつ以来だろう…。
不破は挫けず前を向く
ゼロワン開始当初から不破という猪突猛進俺様キャラは大好きだったんだけど、今回第33話を観て、さらにさらに好きになっちゃいました。
不破に生きる目的を与えた『ヒューマギアに襲われた過去の記憶』が天津によって作られたものだったとわかっても「過去なんて関係ねぇ!」と前を向く男らしさと言いますか精神力と言いますか人間力にあらためて惚れましてね。
プログライズキーのロックをゴリラの如く力でこじ開けたり、滅や天津に何度ボコられても立ち向かったり、脳に埋め込まれたチップの制御を拒否したり…と、気合い&根性だけの男じゃなかったんですね(断じてディスってない)。
過去の記憶が偽物だったなんて、キッツいじゃないの…。
小学生の頃の楽しかった記憶、中学生の頃のヤンチャした記憶、高校生の頃の淡い恋の記憶、大学生の頃のヤンチャした記憶(2度目)、社会人になり頑張った仕事の記憶、そして現在の幸せな家族の記憶…自分自身を作り上げてきた過去の記憶が偽物だったら…立ち直れないわ。震えるほどに立ち直れないわ。
人間誰しも心のどこかで積み重ねてきた過去、と言いますか経験を心の拠り所にしているところがあると思っていて。
不破なんか12年前の辛い経験を生きる糧としてきたわけで。そんな不破が過去の記憶が偽物だろうとそんなの関係ねぇ!そんなの関係ねぇ!と。俺には夢があると。前を向く不破にいたく感動しましてね。
積み重ねてきた過去の経験や記憶を心の拠り所にしている女々しい僕は不破にビンタされた気持ちになりましてね。過去って、実は重要じゃないのかもしれないなぁなんて考えされられたり。
ここ数回のゼロワンの内容は恐るべしですわ。40歳を過ぎたおじさんの心か揺らいでるもの。
ただね、12年前のデイブレイクでヒューマギアに襲われたという不破の記憶は操作された記憶だった、という真実は予想出来ていたので、もっと凄い不破の過去(不破はヒューマギアだった!とか、不破も45歳だった!とか←違う)を期待していたので、そこはちょっぴり物足りなくて残念。
滅と迅と唯阿
滅と迅が唯阿にアプローチする展開にはびっくり。
唯阿がZAIAを退社→飛電製作所入社が既定路線かと思っていたので、この展開にはおじさん1本取られましたわ(古い)。確かに亡を解放する(不破の脳から取り出す)には唯阿の技術力は必要ですからね。
亡を1人のヒューマギアとして自立させたい迅、人類滅亡のために亡を手に入れたい滅。目的は違えど唯阿に速攻アタックしてきたのは賢い選択。
唯阿が滅亡迅雷.netの手に堕ちるとは考えられないけど、唯阿の脳にもチップが残っているので、この先悪いことが起きそうな予感もするので、予断は許さないですね…。
そして次週、いよいよ滅が動き出しそう。
滅とアークはどのように動いてくるのか、迅は滅と行動を共にするのか、亡は解放されるのか…などなど、来週も楽しみですね。
或人に秘密はあるのか(今後の展開)
さて、迅が自立型ヒューマギアとして復活し(この件は大きな謎)、不破の真実が次々と明らかになり、唯阿がZAIAを去り、次週は滅がクローズアップされる、と。
うーん…或人のキャラクターに厚みが無いのが気掛かり。或人に関してわかっていることは、ヒューマギアの父・其雄に育てられたってことくらい。薄い、薄すぎる…。
不破同様に或人もアーク力を使いこなしているわけだし、或人本人も知らない何かしらの秘密がありそうなんだよなぁ(っていうかあってくれ)。
人間とヒューマギアが笑い合える世界を創ることが俺の夢だ!って声高に叫ぶ若き社長、ってだけじゃないでしょ。主人公なんだから。
或人の秘密(←勝手な希望)、迅復活の秘密、アークの存在、この辺が今後の注目ポイントになりそうですね。
おしまい。