仮面ライダーゼロワン【第29話感想】ZAIA編完結！不破が亡で亡が不破。
仮面ライダーゼロワン第29話。
オープニングの『REAL×EYEZ』をすっ飛ばして本編に入るという緊迫感を煽る演出は個人的には好み。
没入感たっぷりで素晴らしいZAIA編完結回だったんじゃないでしょうか。
さあ、いってみましょう。
第29話あらすじ
ヒューマギア自治都市の住民投票を巡る“お仕事５番勝負”最終決戦は、「ヒューマギア賛成」を主張していたラッパーヒューマギア・ＭＣチェケラの暴走によって一気に飛電インテリジェンス不利に傾いていく。そんな中、チェケラ暴走の騒ぎを収束させるため現場に駆け付けたバルカン。そんな彼に対して、天津垓が不穏な言葉を口にする。
「ザイアの道具となり、ゼロワンを倒すんだ」
垓の命令などきくはずのないバルカンが、不意にその銃口をゼロワンに向けて―――。
（出典元：仮面ライダー公式ポータルサイト 仮面ライダーWEB）
主役は不破諌
今回の主役は完全に不破。
前回、不破と唯阿の脳に人工知能が搭載されたチップが埋め込まれているという衝撃的事実が判明し、今回は不破の脳に埋め込まれたチップは滅亡迅雷.netの『亡（なき）』のチップだったと。不破が亡で亡が不破。面白くなってきましたぜ。
滅亡迅雷.netのチップが不破の脳に。今思えば、以前不破は滅亡迅雷.netには『亡』がいるはずだと唯阿に話したり、アークの力が宿ったアサルトウルフを使いこなしたり、ハッキングされて苦しむ不破の姿が宇宙野郎雷電の姿とダブったり…確かに伏線はたっぷりあった。プログライズキーのロックを自力で解除するお約束のくだりも、もしかしたら亡の力が働いていたりして。
滅や迅はいつから知っていた？
いったいいつから滅や迅は不破の脳に亡がいることを知っていたのか。滅が不破との初対決で不破を病院送りにしたり、彼らの動きや振る舞いを見るに、初めから知っていたとは到底思えない。
不破は初登場時には仮面ライダーバルカンに変身していたので、その時からすでに不破の脳に亡がいたことは確定。ってことは、滅亡迅雷.netが動き始めた時には、亡は不破の脳の中→滅や迅と行動を共にしていなかったということ。（滅は天津に対して敵意を剥き出しにしていたので、滅は亡が天津の手に落ちていたことを知っていた可能性は、ある。）
でも、不破がアサルトウルフに変身した時に、なぜ変身することが出来たのか滅は驚いていたので、この時点で亡が不破の脳に埋め込まれている事実は知らなかったはず。だけど、アークの力が宿ったアサルトウルフを使う不破を見て（あるいはこの時点でアークと滅が繋がって）、この時に初めて不破＝亡であることを知ることになった可能性が大きいかと。
とはいえ、ですよ。ヒューマギアであれば、もっと早い段階で不破の脳にチップが埋め込まれていることに気付きそうなものだけどなぁ…なんて思ったりもする。それも同じ滅亡迅雷.netの仲間だったら共鳴しそうなものだけど。
滅に関しては、迅を庇うためとはいえアサルトウルフにトドメを刺されていたし、不破＝亡という事実を知った上であえてやられたのか…アークの意志として。ここまであえて隠してきた亡の存在とは…未だに謎。
不破と亡（なき）
気になったのは、亡が兵器開発ヒューマギアだったという天津の言葉。ということは、飛電は兵器開発に着手していたということなのだろうか…。そうなると話はややこしくなる。飛電の中に天津と組んでいた裏切り者がいる可能性も。天津ひとりで衛星アークに人間の悪意をラーニングさせることって結構難しいように思う。このまま天津ひとりが悪者のままで終わるはずがない（と期待している）。
今回の不破＝亡だった事実を僕はかなり好意的に受け止めていて。というのも、仮面ライダーWの翔太郎とフィリップのように、不破と亡の意識下でのやりとりが見られたら面白いなぁと思っていて。（不破は翔太郎に何となく似ているし、声を聞く限り中性的な亡はフィリップに寄せてるように思うのは僕だけでしょうか。）
変身後に不破が主導権を握って戦ったり、時には亡が主導権を握ったり。人間とAIの融合した仮面ライダーなんて…ゾクゾクするねぇ。
そうそう、仮面ライダーバルカンの新フォーム・ランペイジガトリングへの変身シーンが抜群にカッコ良かったわ…。何あのパーツがハマっていく変身シークエンス。カッコ良過ぎて繰り返し見ちゃったわ。仮面ライダーバルカンの変身シークエンスは3フォーム全てカッコ良い。ランペイジガトリングで…最後かな？出来れば仮面ライダーバルカン亡フォームも登場して欲しいと思うのは欲張りでしょうか。
今後の展開
次は最終章ですかね。いよいよ或人が中心となって物語は回るのでしょうか。
不破と同様に、或人もアークの力を使える人間。ということは…と、思わず勘繰りたくなる。衛星ゼアの予想を上回る成長を見せたり、アークと繋がったり、どことなく普通の人間ではないようなシーンが要所要所で見られたり。まだ知られていない或人の過去に、仮面ライダーゼロワンの核となる何かが隠されているような気がするようなしないような…。
実は或人の脳にもチップが埋め込まれていたとか、実は或人は人間とヒューマギアを融合させた生命体だったとか…いや、或人は是之助が開発した究極のヒューマギアだったりして。或人の過去は謎に包まれているので（どうしてもこのまま天津がラスボス的な扱いで最後まで行くとは思えなくて）驚きの真実が隠されていることを期待している自分がいる。
仮面ライダーって血縁関係のある人間がキーパーソンとして絡んでくる傾向があるので、或人の死んだと思われていた父親が実は生きていて、天津の裏で糸を引いていて…みたいな展開を期待している自分がいる。
で、お仕事5番勝負って、どっちが勝ったんだっけ？
おしまい。
