映画『スマホを落としただけなのに』感想&考察!【ちょっとネタバレ】泣き叫ぶ北川景子!犯人はトラウマ級に怖かった!
映画『リング』で僕にホラー映画に対するトラウマを植え付けてくれたホラー映画の巨匠・中田秀夫監督の最新作『スマホを落としただけなのに』を見てきましたよ!
本作は『リング』と違った怖さでしたよ…。
ニンゲンコワイ。
作品情報
公開日:2018年11月2日
原作:志駕 晃
監督:中田秀夫
脚本:大石哲也
主題歌:ポルカドットスティングレイ「ヒミツ」
配給:東宝
上映時間:116分
キャスト
稲葉麻美:北川景子
加賀谷学:千葉雄大
毒島徹:原田泰造
浦野善治:成田凌
富田誠:田中圭
小柳守:バカリズム
武井雄哉:要潤
杉本加奈子:高橋メアリージュン
大野俊也:酒井健太(アルコ&ピース)
天城千尋:筧美和子
あらすじ
いつものように彼氏に電話をかけた麻美は、スマホから聞こえるまったく聞き覚えのない男の声に言葉を失うが、声の主はたまたま落ちていた彼氏のスマホを拾った人物だった。彼氏が落としたスマホが無事に戻ってきたことに一安心する麻美だったが、その日から麻美の日常は一変する。まったく身に覚えのないクレジットカードの請求、それほど親しくない友だちからの執拗な連絡……それらは麻美のさまざまな個人情報が彼氏のスマホからの流出を疑う事象の数々だった。一方その頃、ある山中で若い女性の遺体が次々と発見される事件が起こる。すべての遺体には、いずれも長い黒髪が切り取られているという共通点があり……。
(出典元:映画.com)
『スマホを落としただけなのに』5つの注目ポイント!
思ってたのと違う展開
北川景子演じる主人公・稲葉麻美がスマホを落として、そのスマホを拾った人間にストーカーされて恐怖するストーリー。みたいな感じなのかなって勝手に思ってましたが、思ってたのと違う展開でした。
まず、スマホを落としたのは田中圭演じる恋人・富田誠の方でした。あ、あれっ?みたいな感じで、いきなりの予想外の展開で、良い意味で裏切られました。
さらに、同時進行で連続猟奇殺人事件が起こるんです。これも予想外の展開でした。ストーカーどころの騒ぎじゃないです。もっとヤバイ展開でした…。
幽霊は出てこない
中田秀夫監督作品ですが、幽霊は出てきません。貞子は出てきませんよー。そして人間の(笑)「犯人」が存在します。
心のどこかで少し貞子的な存在を期待していましたが、今回の登場はありませんでした。
でも、貞子に負けず劣らずのトラウマ級の犯人が登場するので、そこは心して見てくださいね。(マジ怖です…)
幽霊を見たとか、心霊現象に遭遇したことがない僕にとっては、やっぱり怖いのは幽霊ではなくて人間なんだなって改めて思いましたね。
犯人はこの中にいる
繰り返しますが、中田秀夫監督作品ですが、幽霊は出てきません!貞子は出てきません!そして人間の「犯人」が存在します!
それも、早い段階で犯人は登場します。顔までは映らないので、誰が犯人なのかはわかりませんが。
ということで、ちょっとだけネタバレ。(ちょっとだけよ)
「お前誰やねんっ!」みたいな犯人ではなく、「お、お前が…犯人…なのか…」みたいな意外な人物が犯人です。
ではでは、犯人候補をご紹介!
※ちなみに順番は怪しい順ではなくて、パンフレットで紹介されている順です。
加賀谷学(千葉雄大)
連続殺人事件を追う刑事。
IT企業から転職した異色の新人刑事。ITの知識やSNSに精通しているので、今事件では大活躍。幼少の頃、母親から虐待を受けていた過去あり…。
毒島徹(原田泰造)
加賀谷と共に連続殺人事件を追う先輩刑事。
まさに叩き上げといった感じの昔ながらの刑事。今事件を加賀谷刑事とコンビを組み捜査。
浦野喜治(成田凌)
ITサポート会社の凄腕社員。
犯人によってロックされた富田のスマホのロックを解除したり、ウイルス感染した富田や麻美のスマホを救ってくれた物腰の柔らかな爽やかな青年。
富田誠(田中圭)
主人公・稲葉麻美の恋人。
スマホを落とした張本人。スマホを落としちゃうようなおっちょこちょいな男かと思いきや、結構しっかりしてる男らしい男。
小柳守(バカリズム)
麻美に好意を持っている富田の先輩社員。
富田と麻美が付き合っているのを知りながら、SNSでしつこく麻美をデートに誘ってくる。そして段々エスカレートしてくる…。
武井雄哉(要潤)
エリート商社マン。
麻美に好意を持っていた麻美の大学の先輩。結婚しているが遊び人のプレイボーイ。とにかく女好き。
杉本加奈子(高橋メアリージュン)
麻美の同僚。
麻美にSNSを積極的に薦める。麻美が心を許せる友達。
大野俊也(酒井健太/アルコ&ピース)
サイバー犯罪者。
過去に婦女暴行の犯罪歴があり、連続殺人事件の第一容疑者。見た目も胡散臭い。
天城千尋(筧美和子)
富田の家庭教師時代の教え子。
富田に好意を持っている。富田のスマホに入っていたツーショット写真を犯人に利用される。
さあ、犯人は誰でしょう。
ちなみに僕は見事にミスリードされました…。
犯人役の怖すぎる演技
犯人は完全に狂ってるんです。シリアルキラーなんです。ある意味貞子よりタチが悪いというか…。
犯人役の役者さんの演技…上手でめっちゃ怖かったです。微妙な声の震えや手の動きも狂ってる感が出ていたし、何より怖かったのは目の動きです。子どもが見たら完全にトラウマになるんじゃないかと思うくらい怖かったですよ。
なんて言うんだろう。我慢していたけど我慢しきれずに溢れ出ちゃう狂気…そんな感じを好演してました。今後の作品も注目の犯人さん…役者さんです。
主人公・稲葉麻美の秘密
実はビックリな秘密を持ってます。
彼氏がスマホを落としただけなのに…まさか自分の秘密もバレてしまうとは。
ホント美しくて性格も良さそうで(僕的には)完璧な女性なんですが、実は、暗い過去があるんです。ちょこちょこ麻美の微妙な表情で何かありそうな雰囲気は出していましたが、斜め上を行くビックリな秘密でした。
人間生きていれば人には言えない秘密の一つや二つはありますよね。僕だってありますよ、一つや二つや三つや四つ…(^^;;
麻美の秘密がバレてしまった原因はスマホの中に保存されていた画像です。要は、男女があんなことやこんなことをして愛し合った後に写真を撮ったり撮られたりしたらあかんということです。皆さん、大丈夫ですか?
まとめ
冒頭に書きましたが、僕の思っていたストーカー絡みのストーリーではなく、連続猟奇殺人事件の絡んだ想定外のストーリーだったので、ホント良い意味で裏切られてとっても面白かったです。
そして、登場人物が皆怪しく見えるんですね。あからさまに怪しい人物もいるし、そうでない人物に対しても勝手に深読みして「あれ?こいつも怪しいか?」みたいに疑いの目を向けてしまったり…。自分なりの犯人探しもなかなか面白かったですよ。
そして何より北川景子の演技。美人が恐れを抱く時の表情や声って…惹かれませんか?僕、変ですかね?皆さん引いてます?(^_^;)
あと、個人的にはバカリズムが良かったです。本人自身が登場している場面は少ないんですが、要所要所で出てくるので、とっても存在感がありました。怪しくていい味出してましたよ。
やっぱり中田秀夫監督って凄いですねー。幽霊は出てこないけど、ビシッと怖い作品作るんですもの。人間て怖いですね。しみじみと。
おまけ
パンフレットは写真が多めの完全ネタバレパンフレットなので、映画を見る前に絶対に読んではダメです!
真ん中のページが観音折り(ご仏壇の扉のような折り方)になっていて、開くと犯人がドーンッ!って載ってますから。(笑)
キャストのインタビューも犯人役の役者さんが犯人役について語ってますからね。(笑)本編を見終わってからビシッと読むと、裏話的なものが載っていて面白い内容ですよ。
以上、映画『スマホを落としただけなのに』の感想&考察でした!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
スマホを落としちゃダメ!絶対!