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映画『シャザム!』【ネタバレ感想】DCコミックスの新ヒーロー誕生!笑えて泣ける素敵なファミリー映画!

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映画『シャザム!』を観てきました!

 

 

見た目はオトナ 中身はコドモ

 

 

このキャッチコピーを見る限り「絶対に笑えるやつやん!」って思いますが…

 

ただのコメディー映画ではありませんよー。

 

ビシッと笑わせておきながらもピリッとした悪者と戦い、そして最後にブワッと泣かせるなんとも素敵な心温まる物語で。

 

笑えて泣ける素敵なファミリー映画『シャザム!』

 

では、いってみましょう。

 

 

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作品情報

公開日:2019年4月19日

監督:デビッド・F・サンドバーグ

製作:ピーター・サフラン

脚本:ヘンリー・ゲイデン

原案:ヘンリー・ゲイデン

   ダーレン・レムケ

制作国:アメリカ

上映時間:132分

配給:ワーナー・ブラザース映画

 

 

キャスト

ザッカリー・リーヴァイ:シャザム

アッシャー・エンジェル:ビリー・バットソン

ジャック・ディラン・グレイザー:フレディ・フリーマン

マーク・ストロング:ドクター・シヴァナ

グレイス・フルトン:メアリー・ブルームフィールド

フェイス・ハーマン:ダーラ・ラドリー

イアン・チェン:ユージーン・チョイ

ジョバン・アルマンド:ペドロ・ペーニャ

クーパー・アンドリュース:ビクター・バスケス

マルタ・ミランス:ローラ・バスケス

ジャイモン・フンスー:魔術師

 

 

予告


90秒でわかる映画『シャザム!』特別映像【HD】2019年4月19日(金)公開

 

  

あらすじ

身寄りがなく里親のもとを転々としてきた少年ビリーはある日、謎の魔術師からスーパーパワーを与えられ、「S=ソロモンの知力」「H=ヘラクラスの強さ」「A=アトラスのスタミナ」「Z=ゼウスのパワー」「A=アキレスの勇気」「M=マーキューリーの飛行力」という6つの力をあわせもつヒーロー「シャザム(SHAZAM)」に変身できるようになる。筋骨隆々で稲妻を発することができるが、外見は中年のシャザムに変身したビリーは、ヒーローオタクの悪友フレディと一緒にスーパーマン顔負けの力をあちこちで試してまわり、悪ノリ全開で遊んでいた。しかし、そんなビリーの前に、魔法の力を狙う科学者Dr.シヴァナが現れ、フレディの身に危険が及んでしまう。遊んでいる場合ではないと気付いたビリーは、ヒーローらしく戦うことを決意するが……。

(出典元:映画.com)

 

 

『シャザム!』ネタバレ感想

ざっくり『シャザム!』

 

幼い頃にカーニバルで母親とはぐれてしまい、それ以来ずっと母親の行方を探している14歳の少年ビリー。

 

身寄りのないビリーは里親という『擬似家族』に馴染めず(というか馴染もうとせず)、里親に預けられては家出を繰り返す問題児で。

 

そしてビリーは、5人の里子が暮らすグループホームを運営するバスケス夫妻に引き取られることに(このバスケス夫妻が本当に素敵でね)。もちろんここでもビリーは馴染もうとしないでみんなとは距離を置く感じで。

 

そんなビリーはある日、シャザムに変身できる力を与えられるんです。

 

はじめは戸惑っていたんですが、グループホームで一緒に暮らしている足の不自由なヒーローおたくの少年フレディ(この子が前向きでとってもいい奴!)と共にシャザムの力を使って面白おかしく過ごしていたんです。

 

が、そのシャザムの力を奪おうとするヴィラン(敵)、ドクター・シヴァナが現れて雲行きが怪しくなるんです。

 

グループホームの子どもたち5人を巻き込みながらドクター・シヴァナとの激しくもちょっと笑える戦いを経て、ビリーはグループホームの家族の一員になる、新たな家族を手に入れるっていうなんとも感動的な物語。

 

 

 

魔法の勇者・シャザム

 

「お前は正義の心を持ってるから魔法の勇者として力を与えよう!シャザムって唱えろ!」みたいな事を老魔術師に言われたビリーが、わけのわからないまま「シャザム!」と唱えると赤いスーツを着た筋肉マッチョな大人に変身!コドモがオトナに大変身!スーパーヒーロー・シャザムの誕生!

 

ちなみにシャザム SHAZAMとはある力の頭文字からとったもので。

 

S=ソロモンの知恵

古代イスラエルの賢人ソロモン王に由来する、全ての知識にアクセスできる能力。


H=ヘラクレスの剛力

ギリシャ神話の英雄ヘラクレスに由来する、怪力を発揮する能力。


A=アトラスのスタミナ

ギリシャ神話の神アトラスに由来する、無尽蔵のスタミナを得られる能力。


Z=ゼウスの全能

ギリシャ神話の主神ゼウスに由来する、稲妻を放つなどの能力。


A=アキレスの勇気

ギリシャ神話の英雄アキレスに由来する、弾丸をも弾く無敵の肉体を得られる能力。


M=マーキュリーの神速

ローマ神話の神マーキュリーに由来する、超速移動を可能にする能力。

(出典元:『シャザム!』パンフレット)

 

なかなかのスペック。ほぼ無敵。

 

14歳の少年が突然筋肉マッチョな大人の体を手に入れてさぁ大変、という設定自体も面白いんですけど、もうね、シャザムの(というか演じているザッカリーの)見せるいたずらっぽい表情からオーバーな動きまでいちいち面白いんですよ。かなり笑えます!

 

筋肉マッチョが赤いスーツを着てお遊びで指から稲妻ビームを出したり、怪力ぶりを発揮して子どものように(っていうか中身は子どもなんだけど)はしゃいでいる姿がなんとも…ダサくもありちょっぴり可愛くもあり、ほんのりキモくもあり。

 

最後の最後まで、クライマックスの戦闘シーンまで、ビシッと笑わせてくれて楽しめました。本編通してずっとシャザム本人からは緊張感を感じられなかったような…。でもこのゆるさがシャザムの良さで見どころで。

 

 

 

『七つの大罪』を手に入れたドクター・シヴァナ

 

今作のヴィラン(敵)、ドクター・シヴァナは『七つの大罪』(色欲・怠惰・傲慢・憤怒・暴食・強欲・嫉妬)を具現化した怪物たちの力を手に入れたんです。(この怪物たちが妙にリアリティーがあって怖いんです!)

 

ドクター・シヴァナは子どものころ、実の父親と兄に虐げられていたんですね。子どもなので反抗しようにも圧倒的に力が足りないんですよ。その力を欲するあまりに『七つの大罪』という悪の力を受け入れてしまったという歪んだ大人になってしまったという。(少し同情の余地はあるけど…)

 

そんなドクター・シヴァナはまず父親と兄に復讐するんです。

 

かなりエグい復讐。

 

兄をビルから投げ捨て、父親を『七つの大罪』の怪物に食べさせるという(描写はないけど多分ガブッといかれたと思う)。今作をゆるーい心持ちで観ていたので、この展開にはギョッとしたというか背筋がピンとなったというか。

 

まぁ、確かにシャザム本人はゆるい感じなので、ヴィランであるドクター・シヴァナもピリッとしなかったら、全然締まらない映画になっちゃいますからね。この2人のギャップがより恐怖を煽る感じで良かったです。

 

そして、過去に『七つの大罪』を封印したことのあるシャザムの力に脅威を感じていて、ドクター・シヴァナはビリーからシャザムの力を奪おうとするんです。

 

 

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母親との決別!そして新たな人生へ

 

今作のハイライト。

 

グループホームの子どもたちがビリーの母親の住んでいる場所を調べてくれて(ホントみんな良い奴!)、そして母親に会いに行くビリー。ずっとずっと探していた唯一の家族である母親に会いに行くんです。観てるこっちもなんだか緊張しちゃうシーン。

 

が、母親は男と一緒に暮らしていてビリーとは暮らせないという…(なんてこったい!)。

 

失意のビリー。

 

そんな時にグループホームの子どもたちがドクター・シヴァナに囚われてしまうという踏んだり蹴ったりの展開に。

 

フレディをはじめグループホームの子どもたちに少しずつ心を開いてきたビリーは助けに行くんです。そして変身!

 

「シャザーーームッ!!!」

 

この場面がめっちゃカッコよくてね。ビルからジャンプしてシャザムに変身するビジュアルもカッコいいんですけど、それ以上に危険を顧みずみんなを助けに行くという心意気がカッコよくて。

 

本当の家族である母親と、そして今までの自分と決別して、新たな人生を歩む初めの一歩となるシャザムへの変身がたまらなくカッコよくて切なくて。とっても素敵なシーンでした必見!

 

 

 

チーム・シャザム誕生!?

 

シャザムとドクター・シヴァナの最終決戦に巻き込まれるグループホームの子どもたち。

 

どう考えてもシャザムひとりでみんなを守りながらガチなヴィランのドクター・シヴァナと七つの大罪の怪物たちを倒すなんて無理な話で。

 

観ていてもどうやって倒すのか、全然結末が見えなくてね。

 

そしたらまさかの必殺技が発動しましてね。

 

シャザムと5人の子どもたちが魔法の杖に触れて「シャザムッ!!!」って叫ぶと、なんとなんと5人がシャザムに変身するんです!これにはビックリ!(といっても、分身の術のように見た目がみんな同じっていうわけではなくて、簡単に言うとゴレンジャーみたいな戦隊ヒーローのイメージっす)

 

グループホームの子どもたち全員がシャザムになるなんて…完全に想定外の展開で僕のテンションはMAXに!

 

そして足の不自由なフレディも、もちろん変身したんです。ってことは、シャザムになっている間は杖は不要に。だって空を飛べるから。ヒーローおたくが本当にヒーローになったこのシーンは感動必至ですよ。

 

 

 

戦いを経て家族の一員に

 

チーム・シャザムでドクター・シヴァナを倒して、ビリーはグループホームのみんなと家族の一員になるんです。

 

擬似家族なんていらないとばかりにグループホームのみんなとは距離をおいていたビリーが、積極的にみんなの輪の中に入るシーンは本当に本当に感動しました。

 

実の母親と一緒に暮らすことは叶わなかったけど、周りには自分のことを思ってくれている、助けてくれる仲間がいる。血の繋がりだけが家族じゃないんですよね。血の繋がりなんて関係ないんだなって思わせてくれる素敵な瞬間でした。泣けます…っていうか泣いた。

 

 

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今後の『シャザム!』の展開は?

 

ドクター・シヴァナは生きてます。まだ不穏な空気が漂ったまま今作は終わるので、当然続編はあるでしょうね。シャザムの力もまだ出し切っていないし(ソロモンの知恵が発動されてない…はず)、今回は序章のような位置づけでしょうか。

 

まだまだチーム・シャザムの活躍も見たいですからね。もしかしてバスケス夫妻もシャザムに変身しちゃったりして…なんて期待もしちゃったりしてます。あ、でもオトナがオトナになったら…老シャザムになっちゃうから厳しいか。でも見てみたい。

 

そうそう、ひとつ忘れてた。

 

胸に『S』のマークが入った青色のヒーロースーツを着た男が最後にちょこっと登場します。誰だかわかりますよね?『S』の付くスーパーヒーローといったら…ね?

 

もしかしたら、今後共演する可能性もあったりしてね。期待しましょう。

  

 

 

まとめ 

見た目はオトナで中身はコドモなスーパーヒーローの破壊力抜群なコメディーでありながら、本格的なガチのヴィラン、ドクター・シヴァナとの戦いの末、主人公ビリーがグループホームの子どもたちとの絆を深めて家族になる。っていう感動的で素敵な物語でした。

 

ビリーは母親と生き別れたものの、グループホームの子どもたちやバスケス夫妻と家族になったり、ドクター・シヴァナは父親と兄との関係性が元で悪の道へと落ちて行ったりと、本当の家族ってなんだろう?って、家族のあり方を考えさせられた映画でした。

 

たとえ血が繋がっていても子どもを虐待するような親もいるし、子どもが親を殺めてしまったりする事件もあるし。血が繋がっていてもそんなの家族じゃないよな、なんて。

 

血が繋がっていなくても、思いやりがあれば誰でも家族になれる可能性があるのかな、なんてこの映画を観て思ったりもしちゃったり。

 

ちょこっと湿っぽくなっちゃいましたが…要は、映画『シャザム!』は、この記事のタイトル通り、笑えて泣ける素敵なファミリー映画でしたよ!ってことです。

 

七つの大罪の怪物たちは怖いけど、血しぶきが飛び散るシーンは無いし、意味不明なエロスなシーンもないので、安心してお子さまと一緒に観られる映画ですよ。オススメです!

 

 

 

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

ではまた。