映画『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』【ネタバレ感想】ゴジラ!キングギドラ!モスラ!ラドン!美しき怪獣バトル!
映画『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』を観てきました!
直近のゴジラ映画では『シン・ゴジラ』を観ましたが、今作は『キング・オブ・モンスターズ』っていうくらいですからね。怪獣の王様を決める壮大な怪獣バトルを観られると思い、テンション上げて観に行きました。
ゴジラ映画としては十分に満足できる作品だったと思いますよ。
でも、言いたいことは多々あります。
では、いってみましょう。
作品情報
公開日:2019年5月31日
監督:マイケル・ドハティ
製作:メアリー・ペアレント
アレックス・ガルシア
トーマス・タル
ジョン・ジャシュニ
ブライアン・ロジャース
製作総指揮:ザック・シールズ
バリー・H・ウォルドマン
松岡宏泰
大田圭二
ダン・リン
ロイ・リー
坂野義光
奥平謙二
脚本:マイケル・ドハティ
ザック・シールズ
原案:マックス・ボレンスタイン
マイケル・ドハティ
ザック・シールズ
制作国:アメリカ
上映時間:132分
配給:東宝
キャスト
カイル・チャンドラー:マーク・ラッセル
ベラ・ファーミガ:エマ・ラッセル
ミリー・ボビー・ブラウン:マディソン・ラッセル
ブラッドリー・ウィットフォード:リック・スタントン
サリー・ホーキンス:ヴィヴィアン・グラハム
チャールズ・ダンス:アラン・ジョナ
トーマス・ミドルディッチ:サム・コールマン
デビッド・ストラザーン:ウィリアム・ステンツ
渡辺謙:芹沢猪四郎
チャン・ツィイー:アイリーン・チェン/リン
予告
ゴジラ 2019【HD】キング オブ モンスターズ 予告 King of Monsters
あらすじ
前作から5年後の世界を舞台に、モスラ、ラドン、キングギドラなど続々と復活する神話時代の怪獣たちとゴジラが、世界の覇権をかけて戦いを繰り広げる。また、それによって引き起こされる世界の破滅を阻止しようと、未確認生物特務機関「モナーク」に属する人々が奮闘する姿を描く。
(出典元:映画.com)
『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』ネタバレ感想
ゴジラ!キングギドラ!モスラ!ラドン!
これぞまさに怪獣映画!っていう感じで、スクリーンで暴れまわる怪獣たちに終始圧倒されっ放しの132分。僕がよく利用する映画館の特徴のひとつ「極上爆音上映」で観たんですけど、その名の通り極上で爆音で。怪獣たちが吠えると音の振動で足下がビリビリするんです。もうね、大迫力の映像に大音量が過ぎてちょっと怖かったですもん…。
ゴジラ、キングギドラ、モスラ、ラドンが中心の怪獣バトル。他にも多くの怪獣が登場しましたが、ちょこっとしか映らなかったので、怪獣バトルロイヤル的な展開を想像していた僕としては正直肩透かしされた感じでした。
とはいえ、この4体でお腹いっぱいになるほどの大迫力シーンの連続で。
特にゴジラとキングギドラのバトルシーンなんて興奮に興奮を重ねてスクリーンに釘付け。気持ち的にはゴジラを応援したくなるんですけど、敵の(敵なのか?)キングギドラが圧倒的に強くてカッコよくて、そして美しくて。特徴の三本首の動きも妙にリアルで。
映画でもドラマでもアニメでも、主人公より敵役の方がカッコ良かったりすることってありますでしょ?
今回は、それ。
ゴジラより(いや、ゴジラもカッコ良かったよ)キングギドラが物凄くカッコ良かった。
ゴジラよりオーラがあって(ゴジラゴメン)輝いて見えたんですよね。言い過ぎかもしれないけど、神秘的というか。
で、神秘的という点ではタイプは違うけど、モスラも負けてなかったです。羽化してからの羽を広げたモスラの美しさといったらもう。ゴージャスといった感じで、魅入ってしまうほど神々しくてね。
でも、顔を見るとなかなかの昆虫顔でびっくりしましたけどね(^^;;
エマの乱心と不要な家族ドラマ
でね、この怪獣バトル。突然怪獣たちが現れて戦い始めたわけではなくて。
巨大生物の調査や研究を行っている秘密組織・モナークの元幹部のエマ博士が、南極で氷漬けにされ眠っているキングギドラを目覚めさせるために、爆薬の起爆スイッチを押しちゃうんです。そしてキングギドラが復活しちゃうんです。
つまり、エマがこの怪獣バトルのきっかけを作った張本人で。
この怪獣バトルの引き起こしたエマ。5年前のゴジラの惨劇で息子を失っているんですね。怪獣を憎んでるんです。憎んでるのに何故かキングギドラを復活させちゃうというよくわからない行動を取るんです意味不明。
「地球にいる怪獣たちを覚醒させて、人間たちに汚染された地球をリセットして、怪獣たちと共存できる世界を創る」ってのがエマの理由。
は?
息子を殺されて憎んでるはずの怪獣たちを抹殺するんじゃなくて、地球をリセットさせた上で怪獣たちと共存するって…ちょっと何言ってるかよくわからないです(^^;;
息子を失って心が病んでしまっていたとしても考え方が突飛じゃね?この無理矢理過ぎる理由からの展開は少し残念でした。
さらに、エマの元夫・マークや娘のマディソンたちの家族ドラマも絡んでくるんです。
息子を失った悲しみや、娘への愛情やら、家族愛を感じさせるシーンが多々ありました。
でもね、全然感情移入できない。
だって、全てはエマのせいなんだもの。怪獣たちを覚醒させたのはエマだし。その覚醒させた怪獣たちのせいでいったいどれほどの人間が死んだことか。(言葉は良くないかもしれないけど、やってることはテロと変わらないからね)
そんなことをした人間の家族ドラマなんかに感動するわけないし。今作にとっては邪魔なエピソードな気がしました。
地球にいる怪獣たちを覚醒させるまではいいとしよう。でもそれは作戦で、怪獣同士で戦わせて、勝ち残って王となった怪獣を人間が倒すという漁夫の利展開じゃダメだったのかな??
渡辺謙がゴジラを救う
我ら日本の誇るラストサムライ・渡辺謙さんもビシッと出演してましてね。存在感抜群で良かったですよ。モナークの幹部・芹沢博士役だったんですけど、渋くてカッコ良かったです。(モナークの幹部ってことで、若干の胡散臭さを感じたのは僕だけでしょうか)
今作のキーパーソンでもある芹沢。映画『アルマゲドン』のブルース・ウィリス的な役割を担って、ゴジラの復活に一役買ってるなんとも素敵な役どころでね。
メイドインジャパンのゴジラがハリウッド版で日本人の渡辺謙に救われるなんて、ちよっと感慨深かったですね…。
まとめ
ごにょごにょと好き勝手に書いてきましたが、結局のところ『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』は面白い映画でしたよ、オススメですよってことです。
特撮映画って(SFやアクション映画も同様だけど)、バトルシーンや爆破シーンなどのハード的な要素にはリアリティが絶対に必要だと僕は思っていて。でも、登場人物の内面や心情などのソフト的な要素には多少の矛盾点があったり、リアリティが欠如しててもいいのかな、なんて思っているんです。そんな気持ちで観ているんですね。
エマが怪獣たちを覚醒させるくだりは唐突すぎて全くもって意味がわからなかったし、薄っぺらな家族ドラマも要らなかったけど、そのソフト面のマイナス点を補って余りある美しい怪獣たちの大迫力バトルは素晴らしかったなと。観る価値あるなと思いました。
カッコいい怪獣や強い怪獣っていうのは観たことがあるけど、なかなか美しい怪獣に出会うことってないと思うんですね。そういった意味でも稀有な怪獣映画なので是非とも観ていただきたいなと思いますね。
『シン・ゴジラ』に一票
直近のゴジラ映画『シン・ゴジラ』と今作『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』のどちらが面白かったのかなって。
うん、僕は『シン・ゴジラ』の方が面白かったですね。(キング・オブ・モンスターズをオススメしといてなんですが…)
今作は怪獣vs怪獣の映画なんですね。何回も書いてますが、大迫力なんです。凄いんです。でもね、どうしても人ごとになっちゃうんですね。
舞台は外国だし、結構頻繁に場面転換されるので、いま怪獣たちはどこにいて、主要キャラクターたちはどこにいて…って状況がちょっとわからなくなるんですね。僕の頭の悪さが問題なのかもしれませんが…。
『シン・ゴジラ』は怪獣vs人間なので、一気に自分ごとになるわけです。それに舞台は日本だし、知ってる街並みも出てくるし、より身近に恐怖を感じられるんですよね。実際にゴジラが日本に上陸してきたらヤベェな、とか。
そう考えると、やっばりゴジラはメイドインジャパン。日本を舞台にした方が響くなぁって思います。『シン・ゴジラ』に一票。
今度は日本版『キング・オブ・モンスターズ』を製作してくれないかな??
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!
ではまた。