仮面ライダーゼロワン【第5話感想】新事実！？滅亡迅雷.netの迅はヒューマギア？滅の息子？
仮面ライダーゼロワン第5話。
物語的に大きな進展はなかったけど、興味深い第5話でした。
今回は漫画家のお話。仮面ライダーゼロワンというよりは、仕事への情熱やAIとの関わり方が描かれていて、お子さまにもビシッと観て欲しい回でしたね。（っていうか主に子どもたちが観るんだよね、仮面ライダーって。）
さあ、いってみましょう。
第5話あらすじ
大人気漫画家である石墨超一郎（いしずみ・ちょういちろう）の自宅兼アトリエを訪れた或人とイズ。社長直々に、新しい漫画家アシスタントヒューマギアをお届けするというのだが、実は或人自身が石墨の大ファンだった。大好きな漫画『パフューマン剣（つるぎ）』を描いた憧れの漫画家との対面をついに果たした或人だったが、石墨はもはや自分自身で漫画を描いておらず―――。
（出典元：仮面ライダー公式ポータルサイト 仮面ライダーWEB）
道具としてのヒューマギア
漫画家の石墨超一郎はヒューマギアに仕事を任せ切っていて、今では自分で絵も描かないしストーリーすらも考えないという、漫画家としての情熱を失ってる男。
で、例のごとくというか、ヒューマギアを道具として扱っていてね。いきなりフリーズしちゃったヒューマギアを揺すったり叩いたり、扱いが雑。まさに物、まさに道具を扱うようで。
今どきフリーズしたからって叩くようなことをする人は少ないとは思うけど、ヒューマギアを物や道具として扱うのならそういう行為もあり得る。パワハラにもならないし、暴力にもならない。人じゃないんだから。
バッテリーが寿命だから交換してよ、とか、代替機持ってきてよ、とか、物として、道具としてのヒューマギアが上手に描かれていて良かったです。ここまで強烈にヒューマギアが物や道具として描かれたのは初めてじゃないかな。
あ、そうそう、冒頭のヒューマギア注文サイトのくだりも良かったですね。ヒューマギアの容姿や顔や身長などカスタマイズできるとか、お任せプランもあるとか。リアリティーがあって良かったですね。
情熱の話
漫画家なのに漫画を描かない石墨超一郎に或人が言うんですよ、何でもヒューマギアに任せて仕事が楽しいのかと。情熱は無いのかと。昔の絵の方が迫力があって良かったと。でも石墨はヒューマギアに仕事を任せた方が効率的で良いんだと言うんです。
これは難しい問題で。情熱なんかより効率的に生産性を上げた方が良いっていう現実的な考え方は全く間違ってないし、そのためのヒューマギア、AIだと思うんだけど…僕は情熱に1票。
職業にもよると思うけど、デザイナーの端くれ（僕のこと）としては、クリエイティブなものには情熱を注ぐべきだと思うし、注いだ方が絶対に良いものが生まれると信じているので情熱に1票。
ちょっと脱線。
「漫画と情熱」で最近思うことがあって。
『機動戦士ガンダム サンダーボルト（作画：太田垣康男）』っていう僕の大好きな漫画があるんだけど（ビッグコミック スペリオールで絶賛連載中）、かなり緻密で細かい絵で、圧倒的な画力でいつも感心しながら読んでたんですね。
で、昨年（2018年）、作画をされている太田垣康男さんが腱鞘炎で今までのようなクオリティで漫画を描けないということで、画風を変えたんです（というか変えざるを得なかった）。確かにびっくりするくらいに絵の緻密さは無くなったんですね（あ、それでも十分に絵は上手いです）。でもね、絵の迫力というか勢いが増したんです。情熱と執念が宿っているような絵なんです。
自分の画風って変えたくないと思うんですね。今までそれで飯を食ってきたんだから。
何が言いたいかというと、画風を変えてでも連載を続ける太田垣康男さんの生き様を見て、仕事への情熱の強さやプライドを感じたんです。プロってこうじゃなきゃって。
或人と石墨超一郎のやり取りを見ていてちょっと思い出しちゃって。
今回、或人が「人間に情熱が無くなったらAIの勤勉さに負ける」って言ってたけど、ホントそうだなと。人間の最後の砦は情熱かもしれないなぁなんてマジメに思っちゃったりしちゃったり。
迅の正体
今回クローズアップされたのは滅亡迅雷.netの迅でしたね。
ビカリアマギアに「行けぇ〜！」って無邪気に言ったり、転がったプログライズキーを取ろうとしたけど取り損ねたり、ゼロワンラッシングチーターフォームを見て思わず「カッコいい〜」と言ったりと、かなり…可愛かったですね。悪役なんだけど好感度アップでした。今まではチャラついてる奴かと思っていたら単に幼いんでしょうね、今回の迅を見ていると。
で、目玉情報がありましたね。
迅はヒューマギアで確定ですね。滅がはっきりと、自我の芽生えたヒューマギアは迅の友達だってことを言ってました。つまり迅はシンギュラリティを迎えたヒューマギアだってことですね。
さらに滅は迅のことを息子だとも言ってましたね。息子のようなものだという意味かもしれないけど、おそらく迅を作ったのは滅ってことですね。
ヒューマギアを人間と同列に考えているのは今のところ或人だけ。他の人間はヒューマギアを物や道具と考えているわけなので、果たして今後、迅の生死に関わる場面で滅がどういう反応を見せるのか楽しみではありますね。迅を物や道具として見られるのか…。
ちなみに滅の読み方が「ほろび」だって知ってました？（って誰に聞いてる？）僕は「めつ」って読んでました…お恥ずかしい。
自我が芽生えつつあるイズ
イズが登場する場面も多かった第5話。個人的には嬉しかったですね。大歓迎。
イズは今回のキーワードである『情熱』がわからなくて、検索して『情熱』を知ることに。で、情熱を所有する人間は体が熱くなって困らないのでしょうか？とか或人に聞いちゃったり超かわいいのイズ。
そんなイズにちょっと変化がありましたね。
利用規約には書いてないけど、ヒューマギアは情熱がある人間に使われるのが先代の理想ということで、情熱がない石墨への代替え機の配送を勝手に中止しちゃったりするんです。秘書らしからぬ、イズらしからぬ勝手な行動。
自我を持ち始めてる証拠ですね。まだ第5話ですよ。ちょっと早ないか？自我を持ち始めるって危ういなぁ…。
見どころたっぷりのバトルシーン
何から書こう。いっぱいあり過ぎて。
まずは初めてライジングホッパーとフライングファルコンの同時召喚がありました。跳ね回って飛び回って賑やかでしたねー（笑）。
そして、新フォームのゼロワンフレイミングタイガー。召喚されたタイガーも躍動感があって良かったです。で、変身後の面構えは完全にオーズでしたね。かなりカッコ良かったです。
で、ここからちょっと笑えるシーンが連発でした。ゼロワンフレイミングタイガーの両方の掌から火がボーボー出て「ヒーッ！ヒーッ！」って騒ぐ或人ゼロワンは笑えたし、それを見て「ギャグが冴えてんなぁ〜」って笑う不破バルカンも最高でした。僕は声出して笑っちゃいました（笑）。この2人は最高のコンビになる予感がビンビンしましたね。
ゼロワンフレイミングタイガーがビカリアマギアへの炎の攻撃を「炙れ！炙れ！」って煽る不破バルカンも地味に面白かったですねー。
漫画っぽいコマ割り演出も面白かったです。『劇場版 仮面ライダージオウOver Quartzer』でも同じような演出がありましたが「ダッダッダッ！」「ガキャン！」「ドカン！」「ボボボボ！」みたいな擬音やセリフも漫画っぽく入れたりしてめっちゃ凝ってました。せっかくの漫画家回ですからね。やり切ってくれて、観ていてとっても楽しかったです。
オチが最高
ビカリアマギアを倒し、石墨超一郎も漫画への情熱を取り戻して一件落着に。で、『パフューマン剣』に新キャラが登場するってことで、或人は俺じゃね？って色めき立つんだけど、モデルは残念ながらゼロワンじゃなくてバルカンパンチングコングで。
「俺じゃないのぉ〜」と残念がる或人。
「アルトじゃないとー（棒読みw）」のイズ。
「いや、その使い方ぁ〜」と或人。
なに、この可愛いやりとり。
イズ可愛すぎ。
不破じゃないけど、実は僕も或人のギャグは結構面白いと思っていて。瞬発力のある笑いじゃないんだけど、じんわりくるんですよね。「アルトじゃあ〜ないとぉ〜！」
盛りだくさんの第5話
ヒューマギアが納品されたダンボールが棺桶に見えて（僕だけか？）微妙な気持ちになったり、滅がアークに接続できればヒューマギアを一斉に暴走させられるという物騒なことを言ったり、アークの存在もいまだに不明で不気味だったり、完全にエイムズの実験台にされている不破が可哀想に見えるけどちょっと笑えたり、声優ヒューマギア役で美山加恋さんが出演されてビックリしたり…と、第5話も盛りだくさんでしたねー。
今後の展開
どうやら仮面ライダー迅が登場するみたいですね。これでオープニングに出てくる仮面ライダーたちが全て登場することに。で、いよいよ仮面ライダーゼロワンと初対決も見られそうですね。
で、毎回職業紹介みたいで面白い仮面ライダーゼロワンですが、次回の職業は声優。美山加恋さんが再び登場されるみたいです。これまた楽しみですね。
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました！
ではまた。
