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映画『すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』【ネタバレ感想】ひよこのおうちを探す癒しと感動の物語!(僕の推しはとんかつ!)

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映画『すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』を観てきました!

 

とっても癒されて、とっても感動して、とっても温かい気持ちにさせてくれる素敵な作品でした。

 

子ども向けの映画と思うことなかれ…。

 

では、いってみましょう。

 

 

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作品情報

公開日:2019年11月8日

監督:まんきゅう

原作:サンエックス

脚本:角田貴志

美術監督:日野香諸里

ナレーション:井ノ原快彦

       本上まなみ

主題歌:原田知世

配給:アスミック・エース

上映時間:65分

 

予告 


『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』劇場予告(60秒)11月8日全国ロードショー!

  

あらすじ

ある日すみっコたちは、お気に入りのおみせ「喫茶すみっコ」の地下室で、古くなった一冊のとびだす絵本をみつける。絵本を眺めていると、突然しかけが動き出し、絵本に吸い込まれてしまうすみっコたち。絵本の世界で出会ったのは、どこからきたのか、自分がだれなのかもわからない、ひとりぼっちのひよこ・・・?

 

「このコのおうちをさがそう!」

 

新しいなかまのために、すみっコたちはひとはだ脱ぐことに。絵本の世界をめぐる旅の、はじまりはじまり。

(出典元:映画『すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』公式ホームページ)

 

登場すみっコ 

ひよこ?

自分はひよこ?わからない。絵本の中でなかまをさがしている。

 

しろくま

北からにげてきたさむがりでひとみしりのくま。絵本にすいこまれたあとは“マッチ売りの少女” の世界に。はやくあったまりたい。

 

ぺんぎん?

自分はぺんぎん?自信がない。自分さがし中。
絵本にすいこまれたあとは “アラビアンナイト” の世界に。自分となやみが似たひよこ?をほっとけない。

 

とんかつ

とんかつのはじっこ。のこりものなかまのえびふらいのしっぽとなかよし。
絵本にすいこまれたあとは “赤ずきん” の世界に。オオカミにはたべてもらえる…?

 

ねこ

はずかしがりやで気が弱く、よくすみっこをゆずってしまう。絵本にすいこまれたあとは
“桃太郎” の世界に。主役も鬼たいじも向いていないかも…。

 

とかげ

じつは、きょうりゅうの生きのこり。にせものなかまのにせつむりとなかよし。絵本にすいこまれたあとは
“人魚姫” の世界に。もっとおよぎがとくいになったみたい。

 

ふろしき

しろくまのにもつ。 すみっこのばしょとりや さむいときに使われる。

 

ざっそう

いつかあこがれのお花屋さんでブーケにしてもらう!という夢を 持つポジティブな草。

 

えびふらいのしっぽ

かたいから食べ残された。 とんかつとは こころつうじる友。

 

たぴおか

ミルクティーだけ先にのまれて吸いにくいから残されてしまった。

 

ほこり

すみっこによくたまるのうてんきなやつら。

 

にせつむり

じつはからをかぶった なめくじ。 うそついてすみません…。

 

おばけ

屋根裏のすみっこにすんでいる。こわがられたくないのでひっそりとしている。おそうじ好き。

 

まめマスター

喫茶店のマスター。
この世で一番うまいとうわさのおいしいコーヒーをいれる。口数が少ない。

 

(出典元:映画『すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』公式ホームページ)

 

 

 

大前提として 

小学2年生の娘がすみっコぐらしが大好きで、観に行きたい観に行きたいって言うものだから一緒に映画館へ。

 

僕はすみっコぐらしを詳しくは知らなかったんだけど、先日、マクドナルドのハッピーセットに付いてくる、すみっコぐらしのオモチャを揃えたい!(コンプリートしたい!)って僕の愛する娘ちゃんが言うものだから買って食べて買って食べてするうちに、しろくま、ぺんぎん、とんかつ、えびふらいのしっぽ、ねこ、とかげ、おばけの存在を把握しまして。そのくらいの知識で映画館へGOしました。

 

 

    

映画『すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』ネタバレ感想

癒されすぎて睡魔に襲われる

 

すみっコたちがホントに可愛いの。丸っこくて手足の短いヴィジュアルも可愛いんだけど、動くとこれがまた可愛いの。40歳を過ぎた僕のようなおじさんが見ても、可愛いの。見ているだけでとっても癒されるんです。

 

そんな癒されるすみっコたちの世界に、井ノ原快彦さんと本上まなみさんのナレーションが優しくて心地よくてね。睡魔に襲われるというね(すみっコたちが絵本の世界に入るまでがヤバかった…)。

 

映画の内容がつまらないから睡魔に襲われるってことは過去に何度か経験があるけど、つまらなくないのに、観る気満々なのに睡魔に襲われるって…こんなの初めてで。

 

僕は持ち前のガッツでこのピンチを乗り越えましたが、本作を観る方は、しっかりと睡眠をとった状態で観ることをオススメします。

  

 

 

可愛いすみっコたちの活躍  

 

すみっコたちが絵本の世界に入ってしまい、そこで出会ったひよこのおうちをみんなで探そう!ってお話。で、すみっコたちがそれぞれ絵本の中の童話の主人公になって、ひよこのおうちを探しながら旅をするんだけど、それがとっても微笑ましくて。

 

マッチ売りの少女になったしろくまはマッチどんどん擦っちゃうし、アラビアンナイトの空飛ぶ絨毯に乗ったぺんぎんはうまく乗りこなせなくて暴走するし、桃太郎になったねこはきびだんごを鬼にあげちゃうし…って、自由気ままなすみっコたちがおもしろ可愛くて。

 

そんな中、いちばん面白かったのが赤ずきんになったとんかつ(←僕のいちばんのお気に入り)。赤ずきんの世界だから知っての通り、赤ずきんのおばあさんの振りをしたオオカミが赤ずきんを襲うんです。襲うんです!襲われて逃げるとんかつ赤ずきん!と、思いきや、とんかつ赤ずきんは逃げないんです。むしろ「食べてくれるのぉ〜っ!」って喜ぶんです。

 

すみっコぐらしのとんかつって、みんながよく食べるとんかつの端っこの脂身たっぷりの部分なんです。いつも残されちゃう部分なんです。99%脂肪で1%がお肉(笑)。とんかつの夢は誰かに食べられることなんですね。

 

だからオオカミに襲われて食べられるなんて本望なんです。ぜひ食べてくれと。でも、そんなとんかつに気圧されてオオカミが逃げるという、まさかの展開を見せるんです。めっちゃ可愛い展開(笑)。

 

食べられたいとんかつと、食べたいオオカミの組み合わせで赤ずきんの世界を描いたアイデアはとっても素晴らしかったです。

 

 

 

みにくいアヒルの子

 

みにくいアヒルの子の世界も良かったです。ひよこって、実はみにくいアヒルの子なんじゃね?ってすみっコたちは思うわけです。観てる僕もなるほどなぁなんて思って。ひよこが湖の白鳥たちの元に行って、白鳥に成長して大団円を迎えるんだと思って。

 

そしたら違うアヒルの子がフレームインしてきて、ひよこじゃなくてその子が白鳥になるというまさかの展開。おまえ、みにくいアヒルの子と違うんかいっ!って突っ込みたくなるようなビックリな展開。

 

これにはやられました。ひよこだと思ったら実はみにくいアヒルの子だったという、全て丸く収まる展開だと思ったら違ったという。ひよこはひよこ(笑)。良い意味で期待を裏切る展開を用意しているとは…なかなかやるじゃねえか、すみっコぐらし。

 

 

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感動したほっこりシーン

 

終盤にすみっコたちと絵本の中のキャラクターたちがみんなでおにぎりを食べるシーンがあるんだけど、これがまたほっこりとさせて、ちょっとした感動を与えてくれるんです。

 

すみっコたちが横に並んでいるんだけど、ポツンとひとりぼっちでいるひよこを呼んで、列の真ん中に入れてあげてみんなで仲良くおにぎりを食べるんです

 

これホントに良いシーン。

 

ひとりぼっちの子に声を掛けて仲間に入れてあげることって、案外ハードル高かったりするんですよね。まず声を掛けるにはちょっとした勇気が必要になるし、断られたら嫌だなぁって思ったりするし、そもそも仲間に入りたいって思ってないかも…っていらぬ心配をしたり。

 

だから当たり前のようにひとりぼっちのひよこに声を掛けて仲間に入れてあげるすみっコたちの行動を見て、声を掛けることは恥ずかしくないし、仲間が増えるとこんなにハッピーで温かい気持ちになるんだと、本作を観た子どもたちが感動してくれたら嬉しいなぁって思いました。

 

 

 

感動のクライマックス(ネタバレ)

 

クライマックス。絵本の中のキャラクターたちの協力もあって(みんなが協力してくれるこのシーンも感動するんだこれが!)、次々と絵本の外の世界(元々いた世界)に戻って行くすみっコたち。でも、絵本の中のキャラクターは外には出られないんです(桃太郎の鬼とか赤ずきんのオオカミとか)。でね、ひよこは絵本の中のどの物語にも属さないのに、なぜかすみっコたちと一緒に外には出られないんです。…お別れです(涙)

 

ここ、涙腺ヤバイです。

 

すみっコたちを見送るひよこのつぶらな瞳が切ないんです…。

 

絵本の中のどの物語にも属さないひよこ。じゃあ、どこから来たの?ってことなんだけど、ひよこは絵本の最終ページ(白紙のページ)にいたんです(ある意味ひよこもすみっコ)。実は、ひよこはどこかの誰かが描いた落書きだったんです。だからどの物語にもおうちはなかったし仲間もいなかったんです。

 

ちょっと寂しいけど面白い展開でした。ひよこは落書きだったとは…思わず感心しちゃいましたよ。いやぁ、しっかり作られてるじゃないの、すみっコぐらし。

 

しかーし!それだけでは終わらないところが本作の素敵なところ。すみっコたちは元の自分たちの世界に無事に戻ってこられて、ハッピーなんだけど、残されたひよこはまたひとりぼっちになっちゃいます、よね。で、すみっコたちは何をしたかというと、そのひよこが描かれているページに、家やら草木やら友達やら絵を描き足して賑やかにしてあげるんです。ひよこが寂しくならないように…すみっコたちの優しさが泣ける(涙)。

 

ひよこが落書きだったという発想、そしてひよこが寂しくならないように絵を描いて賑やかにしてあげるという優しいラスト。序盤で睡魔に襲われて申し訳ない気持ちになるほどの素敵なラスト。完璧。

 

 

 

ほんの少しだけ残念な点

 

ただね、ひとつだけ、少しだけ残念だったことが。すみっコたちは喋らないんです。会話は文字で表現されるんですね。すみっコの頭の上に文字が出るんです。だから文字が読めないお子さまは少し理解しにくいシーンがあるかもしれないです。ナレーションでかなりカバー出来てるので全然理解できないってことはないと思うんだけど、少ししんどいかもしれないですね。

 

声ありバージョンもあったら良かったのになぁってちょっと思いました。

 

 

 

まとめ 

映画『すみっコぐらし』…わたくし、ちょっとナメてました。一緒に観に行った娘が楽しんでくれたらいいなぁなんて軽い気持ちで観てたんだけど、まさか自分がこんなにも楽しんでしまうとは。癒されてしまうとは。感動させられてしまうとは。

 

こんなに素敵な作品だったとは!

 

ひとりぼっちのひよこを仲間に入れてあげたり、ひよこのおうちを探すために奮闘(?)したり、そんなすみっコを見ているだけで優しい気持ちになるんです

 

本作を観終わって、僕の娘もすみっコたちのように、ひとりぼっちの子がいたら声をかけて仲間に入れてあげたり、何かに困っている子がいたら助けてあげられるような、優しい子になって欲しいなぁって思いました。

 

子ども向けの作品かと思いきや(子ども向けの作品なんだけどね)、大人も十分に楽しめる素敵な映画です。オススメです!

 

 

 

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

ではまた。