テレビアニメ『PSYCHO-PASS サイコパス 3』【第7話感想】裁園寺とトーリ退場!慎導灼は免罪体質!いよいよ最終話でビフロストと対決か!?
テレビアニメ『PSYCHO-PASS サイコパス 3』第7話!
爆弾テロの真相がわかり、徐々に謎の組織<ビフロスト>に迫ってきた灼とイグナトフ。コングレスマンの裁園寺とサードインスペクターのトーリが死んだり、灼が免罪体質だったことが判明したり、如月がイグナトフに罪の告白を…という今回も怒涛の展開でした。
では、いってみましょう。
※詳しい解説等は他の優秀な考察サイトさんにお任せして、ここでは僕の感想を自由気ままに垂れ流しておきます。
予告
あらすじ
外務省の潜入捜査を疑うトーリは情報を引き出すため炯を拷問し、さらに舞子をも拘束して揺さぶりをかける。一方、死亡したはずの久利須の生存を〈メンタルトレース〉によって突き止めた灼は、連続爆破テロの真相にたどりつく。久利須、陵駕、アウマ、仁世の四人で立てた“終末救済プラン”だったが、自分の息子を植物状態にされた久利須によって救済ではなく差別を生む社会への復讐へと変わり、そして〈ビフロスト〉に利用された――計画表を発見した一係は、最後の標的が小宮カリナ都知事と知る。先回りした灼たちを巻き添えに自爆しようとした久利須だったが、計画を達成することなく病気によって死亡。その直前、久利須をかばうように雛河のドミネーターの前に立った灼の犯罪係数はみるみる下降し、ゼロとなっていた。一方、〈ヘブンズリープ〉への強制捜査に踏み切った霜月は二係を引き連れ炯の捜索に当たっていた。追い詰められたトーリは舞子を人質にとり炯と対峙するが、一瞬の隙を突かれ、舞子が放った銃弾で絶命する。
(出典元:サイコパス公式サイト)
登場人物(声の出演)
公安局刑事課一係
慎導灼(梶裕貴)
公安局刑事課一係の監視官。24歳。
特A級メンタリストであり、高度な共感により精神的ボーダーラインを越境し追跡対象者になりきる。明るく飄々としていて、誰にでも物怖じしないポジティブな性格。過去の事件が原因で、父親の車でしか熟睡できない。
炯・ミハイル・イグナトフ(中村悠一)
公安局刑事課一係の監視官。24歳。
ロシア系移民の二世で帰化準日本人。幼少期は海外の紛争地帯で育つ。軍事訓練を受けており、格闘・射撃・解析技術に優れた元兵士。正義感が強く生真面目な性格だが、家族のことでは熱くなりやすい一面も。既婚者であり、妻は同じロシア系移民の舞子・マイヤ・ストロンスカヤ。
雛河翔(櫻井孝宏)
公安局刑事課一係の執行官。25歳。
一係の中では一番の古株だが、内向的で人付き合いが苦手な性格で、天馬や入江にはよく絡まれている。鬱病を患った経験から薬物依存になりドラッグバイヤーをしていたが、顧客が命を落としたことで潜在犯となる。元ホロデザイナーでもあり、その知識や技術を生かし捜査に貢献している。
廿六木天馬(大塚明夫)
公安局刑事課一係の執行官。55歳。
荒々しい性格で、やられたらやり返すファイタータイプ。他の執行官たちのリーダー的存在として振る舞い、配属される監視官を試すような態度を取る。
入江一途(諏訪部順一)
公安局刑事課一係の執行官。32歳。
馴れ馴れしく悪意ある軽薄さで人に接するが、優しい一面も持つ兄貴肌。
如月真緒(名塚佳織)
公安局刑事課一係の執行官。26歳。
他の執行官たちとも馴れ合わないクールな性格で、職務は適切に遂行するものの基本冷めたスタンスを取る。
唐之杜志恩(沢城みゆき)
公安局総合分析室の分析官。35歳。
情報収集・解析の面から刑事課一係の捜査活動をバックアップする。鑑識ドローン、高機能小型ドローン(通称ダンゴムシ)などを駆使し、ときには違法ハッキング行為を行うことも。執行官同様、潜在犯でもある。
霜月美佳(佐倉綾音)
公安局刑事課課長、統括監視官。24歳。
〈シビュラシステム〉の適性判断により、最年少で厚生省公安局に入局。刑事課一係の監視官として数々の難事件の捜査に関わってきたが、現在は刑事課を統括しており、現場からは一線引いている。
常守朱(花澤香菜)
元・公安局刑事課一係の監視官。28歳。
自らの信じる正義を貫き、過酷な事件をいくつも乗り越え一係をまとめていた。ある事件により、現在は勾留中の身となっている。
外務省行動課
狡噛慎也(関智一)
外務省行動課特別捜査官。36歳。
元・厚生省公安局刑事課一係の執行官。
海外へ逃亡し、傭兵として放浪生活を送っていたが帰国。
高い戦闘技術と強靭な肉体を誇り、元刑事らしい知性と正義感も持ち合わせる。
宜野座伸元(野島健児)
外務省行動課特別捜査官。35歳。
元・厚生省公安局刑事課一係の執行官。
冷静な判断力と観察眼、包容力で一係を支えていたが、現在はフレデリカのもと、主に国外に関する事件を追っている。
須郷徹平(東地宏樹)
外務省行動課特別捜査官。30歳。
元・厚生省公安局刑事課一係の執行官。
実直で生真面目な性格。外務省に籍を移し、宜野座らと共に国際犯罪に関する事件を追っている。
花城フレデリカ(本田貴子)
外務省行動課課長。36歳。
開国に向けた動きを予見し、外務省内に部隊を新設。
危険度の高い国際犯罪対策チームとして行動課を率いる。
ビフロスト
法斑静火(宮野真守)
〈ビフロスト〉のコングレスマン。32歳。
常に冷静沈着であり、その思考は柔和な笑みに隠され窺い知ることはできない。唯一の癒しは飼っている愛犬。
代銀遙熙(中博史)
〈ビフロスト〉のコングレスマン。77歳。
策謀を巡らせ、頭脳戦に興じる老獪な紳士。
新たに加わった静火の反応を楽しむ。
裁園寺莢子(田中敦子)
〈ビフロスト〉のコングレスマン。48歳。
浮世離れした妖艶な美女だが、その言動にはサディスティックな一面が垣間見える。
その他
梓澤廣一(堀内賢雄)
〈狐〉を使った事件のプランメーカー。46歳。
様々な肩書きを持つ、捉えどころのないニヒリスティックな中立者。
事件に迫る一係の前に次々と罠を仕掛けていく。
小畑千夜(矢作紗友里)
梓澤の協力者。23歳。
梓澤が設計した事件のサポートを行う優秀なクラッカー。仕事は適切かつ迅速に行うが、梓澤にはいつも口汚く悪態をついている。
六合塚弥生(伊藤静)
フリーランスのジャーナリスト。30歳。
元・厚生省公安局刑事課一係の執行官。
サイコパス良化により社会復帰し、現在は公安局と捜査コンサルタント契約を結んでいる。
(出典元:サイコパス公式サイト)
『PSYCHO-PASS3 サイコパス3』第7話感想
イグナトフと舞子
前回第6話のラストで、僕たちの色相を濁らせた舞子拉致事件の続きから。
拘束されたイグナトフの前に車椅子に乗った舞子が登場した時は戦慄したけど、案外な展開でした。動けないイグナトフの目の前で舞子が…とか、目が見えるようになった舞子の前でイグナトフが…とか、血生臭い惨劇が起きるのかと思っていたら、全く何も起きませんでした(少し拍子抜け)。別に血が見たいわけじゃないんだけど、もうひと盛り上がり欲しかったなと。
<ヘヴンズリープ>内に厚生省の潜入捜査官がいるという安心感もあってか、思ったほどの緊張感は感じなかったです(だって、ピンチに行動課の面々が登場することは確定してるし)。個人的には潜入捜査官の件は視聴者にも伏せておいて、サプライズ的に宜野座たちが登場した方が盛り上がったような気も…。とは言いつつも、宜野座と須郷が登場した時はテンション上がりましたけどね(狡噛は?とか思ったりもしたけど)。
で、ビックリしたのは舞子がトーリを射殺したこと。これは全く予想ができなかった…。一瞬何事かとパニックになったけど、よくよく考えてみると、この展開はありだなと。舞子の目が見えてるならありだなと。だって、舞子もイグナトフと同様に元兵士ですからね。トーリくらいなら(ってかなりバカにした言い方)十分に対処できる技術はあるはずで。華奢な体つきと可愛らしい顔立ちで(気は強そうだったけど)、舞子が元兵士だということを忘れてました。
イグナトフと舞子にフラグが立っていると思わせる展開だったけど、無事に戻ってこられて良かったです。それも舞子がトーリを仕留めるとは(笑)。が、その後のイグナトフの行動がアウトでした…。
灼を殴ったらダメでしょ。舞子が拉致られたのを灼のせいにしちゃダメでしょ。イグナトフ自身が潜入捜査に失敗したから舞子がターゲットになったんだから。それに、灼にだって捜査があるんだし、舞子を24時間守り続けることは無理でしょ。真っ直ぐな人間だということはわかるんだけど…そんなんじゃ執行官へ堕ちるのは時間の問題かもしれないですね。
如月の告白とは
イグナトフと共に潜入捜査した如月にもフラグが立っているように感じたけど、無事でした(無事は無事でいいんだけど、無傷かいっ!って突っ込みたい気持ちが少しある)。ここまで大きな活躍の無かった如月だったけど、ヘヴンズリープから脱出して仁世の懐中時計を一係に届けるという活躍(?)をようやくしてくれました。
が、そんな事より第7話の最後にぶっ込んできましたね。
「罪を告白してもいいですか…」
ですって。イグナトフをわざわざ呼び出して。
告白の答えは<狐>ですよね。如月は<狐>、あるいは元<狐>、もしくは<狐>の協力者。
第1話では事件の証拠となり得る梓澤の名刺をポケットに隠したし、梓澤は如月のことを知っているようだったし、そして今回、如月は拘束されたにもかかわらず暴行は受けてない。厚生省の潜入捜査官の情報を聞き出したいのならイグナトフだけじゃなくて如月にも暴行を加えてもいいはずで。でも無傷。さすがのトーリも仲間には暴行を加えられなかったのかな…。
宜野座と須郷とピースブレイカー
潜入捜査官は宜野座と須郷でしたね。宜野座と狡噛だと思ってたけど(みんな思ってたはず!)…勿体つけますねぇ。
宜野座と須郷はイグナトフを2度助けたってことだけど、始めに助けた時に3人で連携を取っていれば再びイグナトフが拘束されることはなかったような…もう少しスムーズに事が運んだような気がしないでもないけど…。仁世の懐中時計を外に持ち出せたので結果オーライか。
で、ピースブレイカーとの対決もワクワクしました。お互いに面識があるみたいだし、ピースブレイカーは宜野座たちに恨みを持っているみたいなので、ピースブレイカーは行動課によって壊滅状態にされたんでしょうね。
テレーザ陵駕を射殺した男といい、宜野座たちと戦った男といい、なかなかの手練れ感があって良かったです。劇場版3部作からここまで引っ張ってきてショボかったら残念極まりないなぁと思っていたので、ザコではない存在感を発揮していてホント良かった。バトルシーンが締まりました。この2人を見る限りピースブレイカーはかなりの強敵だと想像できるけど、そのピースブレイカーを壊滅状態にさせた(と思われる)行動課の実力は、相当なものを感じさせますね。
ごにょごにょ言うとりますが、とりあえず早く狡噛慎也の活躍を見たい(本音)。
爆弾テロとビフロスト
結局爆弾テロはなんだったのってこと。
この爆弾テロは元々、久利須、テレーザ陵駕、アウマ、仁世教祖の4人で立てた終末救済プラン=入国者への犯罪を告発するために計画されたものだったと。それが久利須によって、自分の息子を植物状態にした<ヘヴンズリープ>への復讐、そして救済ではなく差別を生む社会そのものへの復讐へと変わってしまったと。そしてその計画を<ビフロスト>に利用されてしまったと…そういうことらしいです。
で、トーリは久利須の暴走によって計画が変わったことに気付いていたけど、それを利用して母である裁園寺と結託してコングレスマン法斑静火を失脚させて、その椅子にトーリ自身が座る算段だったと。でもトーリのやり方がうまくなかったので裁園寺はトーリを切ったと。それに気づいたトーリはコングレスマン代銀に裁園寺の不正をリークして裁園寺を消そうとしたと。で、空いた裁園寺の席にトーリ自身が座ろうとしたけどトーリは舞子に射殺されたと。代銀によって裁園寺は執行されたけど、それを誘導したのは実は法斑だったと…。
ざっくりとこんな感じかな…ややこしいわ。入り組み過ぎてややこしいわ。ややこし過ぎて裁園寺と裁園寺の兄の間に出来た子どもがトーリだったという生々しくて衝撃的な事実もいまいち入ってこなかったわ。
裁園寺は法斑の席にトーリを座らせて、もしかしたらビフロスト自体を乗っ取りたいと思っていたのかもしれないですね。いずれは代銀も消そうとしていたのかも。でもそれに気付いた法斑が代銀を使って(誘導して)阻止したと。
その切れ者で謎過ぎる男、法斑静火。代銀はおそらく敵だなと感じさせるけど、法斑はいまだに敵か味方かわからないですね。<狐>の名刺を持ってるから、普通に考えれば梓澤と繋がってる可能性は大。ビフロストは<狐>を統括する組織ということなので、もしかしたら<狐>がビフロストを乗っ取ろうとクーデターでも起こそう考えてるのかもしれないですね。
灼は免罪体質だった!
灼は免罪体質でしたね。メンタルトレースという危険な能力を持っていることから、もしかしたら…とは思っていたけど、今回しっかりと数値として出ましたね。
雛河が灼に向けたドミネーターの数値が徐々に下がっていく様は、ミステリアスな感じでとっても良かったです。目の前の相手を死なせたくないと思えば思うほど犯罪係数は下がっていくのかもしれないですね。槙島聖護のそれとは少し違うタイプのようですね…。霜月も驚いていたので、灼の免罪体質の件を知っているのはホントに限られた人間だけかもしれないですね。もしかして灼自身も知らなかったりして(それはないか)。
狡兎死して走狗烹らる(こうとししてそうくにらる)
常守朱が細呂木局長に言ったことわざ。
兎を捕まえる猟犬も、兎が死んでいなくなれば用無しになり、煮て食われることから、価値があるときは大事にされ、なくなれば簡単に捨てられる…という意味らしいです。
シビュラが免罪体質でも灼を監視官に起用した理由は、シビュラでは取り締まれないものを取り締まらせるため、ということ。つまり、シビュラでは取り締まれない<狐>を狩る猟犬として免罪体質の灼を使うってこと。で、<狐>を狩り終えたら用無しなので、シビュラの一員になってもらおうということ…こわっ。
常守朱は細呂木局長…というかシビュラの考えをわかってるので、かなり強い口調で「誰も使い捨てにはさせない!」って言ったんでしょうね。
灼とイグナトフが真実にたどり着いた先には何が待っているのか。絶望なのか希望なのか。早く見てみたいところです。
(個人的には灼の代わりに常守朱がシビュラの一員になってしまうんじゃないかと心配してます…。)
まとめと今後の展開
爆弾テロの件は一応解決をみせて(結局何だったんだ?と思ったりするけど)、灼とイグナトフたちは少しずつシビュラの敵だと思われるビフロストに迫ってきました。そして、如月の罪の告白とは…。最終話まで引っ張ってきたからには、真実に繋がる重要な告白であるはず。なにが語られるのかちょっと怖いけど早く聞きたいです。
で、いよいよ来週が最終話。
(前回のブログの復習になるけど)灼の父・慎導篤志とイグナトフの兄の死の真相、ビフロストとの対決、梓澤の目的、法斑の正体、常守朱の犯した罪とは…などなど、決着すべき事象が多過ぎて1時間で終わるのかしら…終わらないよね、絶対に。もっと細かいことを言ったら、代銀の正体だってわからないし、梓澤の右腕の小畑ちゃんの背景だって不明だし(個人的には詳しく知りたい)、狡噛慎也の活躍だって全然足りてないでしょ?
来年の秋ごろにやるな、劇場版。
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!
ではまた。