仮面ライダーゼロワン【第26話感想】119之助も穂村隊長も命の重みを知っている素晴らしい消防士だ!
仮面ライダーゼロワン第26話。
消防士ヒューマギア・119之助も穂村隊長も良かった!
人命救助を巡っての熱い展開。
観ている僕も熱くなりましたよ。
さあ、いってみましょう。
第26話あらすじ
飛電インテリジェンスとZAIAエンタープライズジャパンの“お仕事5番勝負”の第4回戦がやってきた。今回は消防士対決。火災を想定した消防訓練の現場において、ザイアスペックを使用した人間とヒューマギア、どちらがより多くの要救助者を助け出せるかという勝負だ。地下のフロアは瓦礫から、1階は火災から、そして2階が煙からの救出が目的となっている建物が準備され、ついに消防士対決が幕を開けた。ところが、そんな勝負のさなか、謎のレイダーが出現し本当に爆発事故を起こしてしまい―――。
(出典元:仮面ライダー公式ポータルサイト 仮面ライダーWEB)
興味深かったAI消防士
お仕事対決は食傷気味で、正直なところ、全く期待してなかったんだけど、消防士対決は面白かったなぁ。
生け花対決、住宅販売対決、弁護士対決と、リアリティーに欠けるような対決が問題だったんだと今回を見て思いましたね。お花屋さんヒューマギアとか住宅販売ヒューマギアとか弁護士ヒューマギアとか…将来的に必要ですかね。
AI消防士っていうか、人命救助に特化したAIって絶対に需要はあるし、そして近い将来、人型では無いにしても必ず世に出てくると思うんですよね。そういった意味でも、リアリティーがあったし、興味深かった回でした。
人間の良さ、ヒューマギアの良さ
重症度によって治療すべき患者の優先順位をつけるトリアージを絡めた、人間とヒューマギアの対比の描き方はなかなかヘビーではあったけど良かったです。
死にかけてる人間が目の前にいたら助けたいと思うのが人間の心理だと思うんです。穂村のように。でも、命を救える可能性が高い人間から救助する119之助の考え方の方がプロフェッショナルだとは思うんです。救急事故の場合は心肺停止状態の人より重傷の人を先に救助する。おそらく救急事故の現場では119之助の判断が正解なんでしょう。テレビドラマ『コード・ブルー』や『救命病棟24時』でもやっていたし(テレビの知識でゴメンナサイね…)。
けどさ、トリアージって観点では119之助が正解なのかもしれないけど、目の前の命を救いたいっていう心意気って大事じゃない?感情を乗せて行動するのって人間的で素敵じゃない?って思うわけですよ。そりゃあ消防士の立場からしたら穂村の行動は褒められたものじゃないのかもしれない。コード・ブルーの藍沢先生や救命病棟24時の進藤先生に激怒される行為かもしれない。けどさ、俺は穂村に助けられたい(なんのこっちゃ)。
119之助が諦めた命を穂村が諦めずに救ったからといって、人の命を軽んじてる!けしからん!って怒るのもまた違うよなぁとも感じていて。119之助は命の重みを理解しているからこそ、助けられる命から助けようとしていたわけで。心肺停止状態の人間を見捨てたとか、命の重さに対するラーニング不足とか、そう考えるのはネガティブ過ぎるかな、と。ヒューマギアには感情が無いから誤解を生みやすいんでしょうけど…。
感情で行動する人間らしさと、データを元に行動するヒューマギアらしさがわかりやすく描かれていて僕は良かったと思います。どちらが正解だとか間違いだとかじゃなくて、人間とヒューマギアのそれぞれの良さが出ただけの話。この対比の描き方は個人的には好きです。
次回はエモーショナルな穂村とクールな119之助の勝負…ではなくて、最終的には協力しあって福添たちの救助にあたるような熱い展開になりそうなので楽しみです。(ちなみに穂村が心肺停止状態の人間を救おうとしたのはザイアスペックのせいじゃないよね?穂村自身の熱い気持ちからくる行動、だよね?)
良かったバトルシーン
マギア化した119之助(唯阿がゼツメライザーをセットしたのは反則だと思う)とのバトルシーンはよく練られていた感じがして良かったですねー。
或人が変身せずにマンモスマギアを止めようとしていたから、何を無謀なことをしているのかと謎だったんだけど、119之助を元に戻すというより、まずは人間への被害を抑えようという或人の思い&戦い方の伏線だったんですね。フリージングベアーで足止め→プログライズホッパーブレードでマギア化解除の流れは深くて良かったです(偉そうに)。
その後、元に戻った119之助にトドメを刺さなかったサウザーの無言の表情も意味ありげで良かったですねー。さすがに暴走してないヒューマギアには手を下すのは違うと思ったのか、何か新たな策を考えていたのか、仮面の下の天津の表情が気になりますね。
滅亡迅雷.netと不破
そして、滅亡迅雷.netの動向。
滅と迅の考え方に温度差があるので、ちょっと不穏な空気が流れていたけど、そんなことよりビックリしたのが迅はアークに繋がっていなかったってこと。今の迅はアークの意志に導かれての行動ではなくて、自分の意志で行動しているってこと。完全にスタンドアローン。驚きましたな。
ヒューマギアを人類から解放する目的は滅も迅も一緒なんだけど、手段が違うってことは、人類を滅亡させずにヒューマギアを解放するってこと…なのかな。ヒューマギアの独立国家でもを作ろうってことなのかしら。もしそうなら、滾るわぁ。
あ、そうそう、気になるセリフがありまして。以前に滅が不破に、もう一人の滅亡迅雷.netは近くにいるかもフフフ…みたいなことを言っていたけど、今回迅も同じようなことを言っていたけど、どういうことだろう…。近いの意味。物理的に近いのか、あるいは不破との関係性の近さを言っているのか。不破の過去と何かしら繋がっていたら、滾るわぁ(2度目)。
不破が滅と迅の出待ちをしていたのは可愛くて面白かったなぁ(どれくらいの時間待っていたのか、気になる)。滅亡迅雷.netにはかなりの確率でやられてるので、さすがに単身でアジトに突っ込むのは無謀だと思ったのか、不破も学習しましたな(笑)。でも、またやられちゃったけど…。
まとめと今後
お仕事対決の勝敗にはあまり興味がないけど、人間とヒューマギアが協力して人命救助にあたるような熱い展開は見たいし期待したいですねー。案外良いコンビになると思うんだけど。最終的に119之助が穂村隊に入隊する流れも良いなぁなんて思ったり。
で、予告でちょこっと映ったけど、いよいよサウザーと滅亡迅雷.netの初対決も見られそうですねー。ここまでサウザーはメタルクラスタホッパー以外には圧倒的な強さを見せてきたので、バーニングファルコンとの対決は見ものですな(力関係がわかりますね)。
迅の復活と共に再び物語が加速していきそうな仮面ライダーゼロワン。僕の気持ちは徐々に盛り上がってきましたぜ!
おしまい。