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映画『ジョン・ウィック』【ネタバレ感想】キアヌ・リーブスのガンフー炸裂!(キレ味不足)

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「飼い犬を殺した上に車まで盗んだ」という理由でロシアンマフィアに復讐するという半笑いな展開は、ぶっちゃけノレなくて、はじめはどうなることかと不安になったけど、杞憂に終わりました。

 

アクション映画としてシンプルに面白かったです。

 

75点。

 

では、いってみましょう。

 

 

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作品情報

公開日:2015年10月16日

監督:チャド・スタエルスキ

脚本:デレク・コルスタッド

制作国:アメリカ

上映時間:103分

配給:ポニー・キャニオン

 

 

キャスト

キアヌ・リーブス

ミカエル・ニクビスト

アルフィー・アレン

ウィレム・デフォー

ディーン・ウィンタース

エイドリアン・パリッキ

オメル・バルネア

トビー・レナード・ムーア

ダニエル・バーンハート

ブリジット・モイナハン

ジョン・レグイザモ

イアン・マクシェーン

ブリジット・リーガン

ランス・レディック

ランダル・ダク・キム

デビッド・パトリック・ケリー

クラーク・ピータース

ケビン・ナッシュ

 

 

あらすじ

愛する女性ヘレンとの出会いをきっかけに、裏社会から足を洗った殺し屋ジョン・ウィック。しかし、ヘレンは病に倒れて帰らぬ人となってしまい、ジョンは悲しみに暮れる。そんなジョンのもとに、ヘレンが生前に用意していたデイジーという名の一匹の子犬が届けられる。亡き妻の思いが託されたデイジーとの生活で再び心に平穏を取り戻していくジョンだったが、ある日、ジョンの所有する車を狙って家に押し入ったロシアンマフィアが、デイジーを殺してしまう。生きる希望だったデイジーを奪われたジョンは、かつてその名をとどろかせた裏社会に舞い戻り、ロシアンマフィアの組織を相手に単身戦いを挑む。

(出典元:映画.com)

 

 

映画『ジョン・ウィック』ネタバレ感想

復讐の理由にびっくり

 

ジョン・ウィックの復讐する理由(犬殺害&車盗難)には正直ノレなかったのよ。いやね、犬の命や愛車精神を軽んじてるわけじゃなくて、引退した伝説の殺し屋がロシアンマフィアに復讐する理由としてはあまりにも安っぽい感じがして。

 

家族が殺されたとか誘拐されたとか(犬だって家族よ!という意見はちょっと置いといて)、止むを得ず殺し屋として復帰する感があった方がジョン・ウィックをヒーロー的に見ることができたし感情移入しやすかったんだけど…。

 

ヒーローでもないしダークヒーローでもないし、なんだか中途半端だったのよ、気持ち的に。

 

もし、犬殺害&車盗難を復讐の理由にするのなら、犬&車のエピソードをしっかりと描くべきだったと思うんですよね。それが無いからジョン・ウィックの悲しみや怒り対する共感度が低くなる。

 

犬は亡き妻の贈り物で、確かに大事なのはわかる。形見みたいなものだからね。けど、それだけじゃ弱い。多少なりともジョン・ウィックと犬の幸せな日々を描いてくれなきゃ。1年後…とか字幕で出すだけでもいいからさ。一緒に過ごした時間と想いって比例するじゃない?

 

車も同様。乗り回して妻を亡くした悲しみを和らげるツールとして車が描かれているけど、それじゃ弱い。亡き妻との思い出の車なのか、あるいは妻との出会うきっかけとなった車なのか、感情を乗せられるものを描いてくれなきゃ。ただ車を乗り回してるだけなんだもの…(´Д` )

 

伝説の殺し屋が復讐する理由にして弱すぎる。

 

でもまぁ、アクションシーンは面白いし展開もガラッと変わるし、復讐する理由なんてどうでもよくなっちゃうんだけどね…(なんだそりゃ)。

 

 

 

銃+カンフー=ガンフー

 

間違いなく本作のいちばんの見どころは、銃とカンフーを融合させた<ガンフー>というアクションスタイル。

 

カンフーといったらブルース・リーのように「ホワチャアァァァ〜!」って叫びながら戦う空手的なイメージがあるんだけど、ガンフーはどちらかというと柔道と合気道を足して2で割った感じ。柔術に近いかな。

 

相手を投げたり転ばせたりしてから撃つ。要は接近戦なんですよ。銃を持ちながらの超接近戦。

 

超接近戦だから、紙一重でお互い危険なわけですよ。だからどうしても確実に仕留める必要があるので、頭を撃ち抜くシーンが多くなるんだけど、そこがまたリアリティがあっていいのよ。超近くに敵がいるのに腕や足を撃つバカいないもんね。

 

相手の頭を銃で撃ち抜くのはガンフーの特徴のひとつではあるんだけど、ややエグいので、苦手な方には厳しいアクションかもしれないです。

 

投げて撃つ転ばせて撃つという流れるようなリズムはとっても心地良くてスタイリッシュで、癖になる。ガンフー良いっすね。僕は好きです。

 

でもね、ひとつだけ残念なことがあって。キアヌ・リーブスの動きがやや緩慢なのよ。『スピード』『マトリックス』のようなキレ味が不足していたのは非常に残念。ややお腹が出てるようにも見えたし…。

 

殺し屋を引退して幸せな日々を送っていたので緩んだという設定なのかもしれないけど(よく言えばね)、でもそこはビシッと締まった体にして欲しかったなと。ガンフーという新アクションスタイルが良かっただけに惜しまれる…(´Д` )

 

 

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良かった点、残念だった点

 

他には、ロシアンマフィアを追い詰める側のジョンが逆に賞金首として狙われる展開は緊迫感が増して良かったし、殺し屋御用達ホテルや死体処理班の存在がマンガ的で面白かったり、伝説の殺し屋になのに思ったほど無双しなかったジョンにやや不満を感じたり(ロシアンマフィアに1度捕まったのは不満オブ不満)、ラスボスとのクライマックスが思ったほどの盛り上がりを見せなくて残念だったり(素手で殴り合おうぜ!的なノリはギャグかと思った)…などなど、良かったところも残念だったところもありましたが、トータルでみると楽しく観られました。

  

 

 

ラストシーンにひと言

 

ラストシーンにはひと言申したい

 

決着をつけてボロボロになったジョン・ウィックがケージに入れられた保護犬(?)を勝手に連れて帰るやや唐突なシーン。

 

いや、盗んだらダメでしょ!って言うつもりは毛頭なくて。ここまで散々殺しまくってるわけだからここで常識を持ち出して突っ込むのは野暮ってもんです。

 

問題なのは犬種よ、犬種。

 

冒頭に殺された犬って、可愛いビーグルの仔犬なのよ(めっちゃ可愛いです)。

 

でね、最後にジョンが連れて帰る犬はビーグルじゃないの。犬種はわからないけど、なんかゴツめの成犬。思わずズッコケましたよ。面影が全然無えぇぇぇ〜(´Д` )

 

おい、そこはせめてビーグル犬にしてくれよ監督さん!殺された犬の復讐のためにロシアンマフィアを敵に回したんと違うんかい!だったら最後は面影のあるビーグル犬を連れて帰る展開でいいんと違うんかい監督さん!って思わず突っ込みたくなりましたよ。

 

ビーグル犬じゃないのなら、このシーンの必要性がどこにあるのやら…

 

犬なら何でもいいんかい…(´Д` )

 

 

 

こんな人にオススメ!

 

素敵なキアヌ・リーブスが見たい!かっこいいアクションが見たい!でも頭は使いたくない!(?)というイケメンシンプルアクション映画を観たい方には超絶オススメです。

 

銃とカンフーを融合させた新アクション<ガンフー>はスタイリッシュで一見の価値ありです。

 

おしまい。

 

 

 

映画『ジョン・ウィック』をもっと詳しく知りたい方へ

 

お前の感想じゃよくわからん!と、不満をお待ちの方に朗報。

 

映画紹介サイト『MIHOシネマ』さんで、映画『ジョン・ウィック』が詳しく紹介されているので、本作をもっと詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。

 

mihocinema.com